お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

今日だけは、「お父さんもスゴイ!」 

今年の7月30日、乾杯が終わった。いや、終わりではなく、ここからまた、新しい私の活動が始まる。こうして長く続けられてきたのは、素晴らしい人たちとの出会いがあったからだ。 

乾杯の2週間前、毎日新聞社から取材依頼をいただいた。全国紙の1面コラム『余録』に「お母さんが夢に乾杯する日」のことが取り上げられ、お母さんが夢に乾杯する文化が日本中に広がったのだ。感謝しかない。 

さらにうれしいことに、この記事を読んでくださった、詩人の髙木いさおさんから、詩集『愛する心に優しい花が咲く』(子ども出版)が届いた。ページをめくり、「はじめに」の言葉にハッとした。

ーー僕は、すべての子どもが毎日笑顔で暮らせる社会にしたい、と思って詩を書いています。しかし、そんな社会は子どもたちの周りにいる大人たちが幸せでないと実現しない、と考えたので、すべての子どもと誠実に生きようとするすべての大人の幸せのために詩を書いています。ーー

「お母さんが笑顔になれば、子どもも笑顔になる。お母さんが笑顔になれば、世の中にあるさまざまな課題は解決する」 ーー私がずっと言い続けてきたことと同じだ。だからこそ髙木さんは記事に共感し、詩集を送ってくださったのだと思う。読み進めるうちに、日常の「半径3メートルの世界」を綴る母たちの記事と見事にシンクロしていった。

理由を知って納得。髙木さんはご病気で退職された後、生まれたお子さんの育児に専念されたという。子育てのリアルな体験こそが今をつくり、言葉を紡ぎ出していたのだ。

「詩を書くから詩人なのではなく、体験したことや心から湧き出た想いを表現するから詩人なのだ」と語る髙木さん。記事を書くお母さんたちを「詩人」だと思っている私にとって、その言葉のすべてが母たちへのエールに思えた。

今、平和のためにペンを握り行動する姿。わが子の未来を本気で思えば、お母さんたちも同じ想いに行き着くはずだ。

「僕は、人間を信じている」と髙木さんは言う。私も全く同じだ。35年間「お母さんはスゴイ!」と言い続け、お母さんを信じてきた。けれども、今日だけは言わせてください。「お父さんもスゴイ!」と。 

夏の終わりは、新しいはじまり。さあ、また次の乾杯に向けて、ひたすら走ろう。

(藤本裕子)

お母さん業界新聞9月号 百万母力

コメントを残す