お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

子ども業界の人たち

昨年1年間、新聞の8ページを「お父さん業界新聞」にした。すると「子育てにはお母さんだけではなく、お父さんも必要ですね」と、行政の方から評価された。

でも正直、なんだかしっくりこない。そして今年からスタートしたのが「子ども業界新聞」だ。子どもに関わる情報を集め、それなりに編集することはできる。けど、それでは満足できない。お母さん業界新聞はお母さんがつくるからいい。だったら子ども業界新聞は子どもたちがつくらなければ。

…ということで、子ども業界新聞をつくるための「オンライン子ども会議」を、中1のお兄ちゃんに丸投げした。テーマは「未来のこどもぎょうかいしんぶんをつくろう」(8ページを参照)。会議には大人は入らず、4歳~13歳の子どもたち16人で。後日、録画を視聴。そこには、お母さん業界新聞の一ページをつくるために、子どもたちが悩んだり考えたりしている姿があった。

「子ども業界新聞に、どんなことが書いてあったら読んでみたいですか?」一人ひとりに、丁寧に聞いていくリーダー。緊張したり恥ずかしかったり、質問が難しかったりして話せない子には「○○ちゃん、どうかな?」とやさしく声をかける。ユニークな意見を出してくれた子には「スゴイ!」「面白いよね!」と笑顔で賞賛する。30分もしないうちに子どもたちは、みな自然と笑顔になっていた。

驚いたのは会議中、小4の女の子と小1の男の子がずっとペンを持っていたこと。2人がノートに書いているメモが気になって仕方ない。きっとみんな、日頃からお母さんを見ているのだろう。「お母さん業界新聞にはお母さんのホンネが書いてあるから、子ども業界新聞にも子どものホンネやグチを書けばいい」そう言った小5の男の子。「さすが、お母さん記者の子どもたち!」とほくそ笑み、心の中で拍手を送った。

うれしかったのは、みんなの瞳がキラキラしていたことだ。一生懸命に考え、人に伝えることって、難しいけど楽しいね。新聞への想いも、発想力も含めて、子どもって、なんてスゴイんだろう!と感動した。

そうか。お母さんが笑顔になることを一番に願っている子どもたちだから、こんなにみんな真剣なんだ。

今号の特集を担当した、お母さん大学ちっご代表の池田彩の話。以前、お母さん大学の活動に行き詰まり、何気なく息子に聞いたことがあった。「お母さんを笑顔にするにはどうしたらいいと思う?」。すると息子は即答した。「日本中の子どもたちを仲間にしたらいいよ」と。

その意味がようやくわかった。お母さんを笑顔にしたい仲間同士、しっかりと手を結んでいこう。子ども業界との協働事業のはじまりだ。

(藤本裕子)