お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

社会に役立つ仕事を

たっくんのパパは、ただ今、育児休暇中。正確にいうとプータロー。
10年も働いた会社を、悩んだ末に、きっぱり辞めた。
きっと、自分ひとりだったら悩むこともなかったろうに。
妻やたっくんがいるがゆえ、何か月も悩んでいた。でもたっくんのパパは、勇気ある選択をした。

多くの人が安定した生活を求める。
いやな仕事でも定年まで我慢するしかないと思っている人、妻子を養うためにがんばっているお父さんもたくさんいる。
それを自分の幸せと思える人はいいが、中には「妻子のために働いているのに」と、被害者意識を持つ父親も多い。
仕事は自分自身のためでもあるはずなのに。

世間の常識でいえば、1年も働かないでいると責められるところだが、実はこれこそ大きな意味のあることなのだ。
たっくんのパパはこの1年間、たっくんの成長という「感動」をママと一緒に体験した。
初めてハイハイしたあの日、初めて歩いたあのとき…。その一つひとつ、かけがえのない瞬間は、二度と得難いもの。

さらにすごいのは、パパと一緒に過ごした時間は、たっくんの成長にも大きく影響しているということ。
それは、あのたっくんの笑顔を見ればわかる。半端じゃない。
ママとパパの強烈な愛情光線を浴びて、身体も心もすくすく成長している。

だから、パパと過ごしたこの1年は、無駄どころか、これからのたっくんの人生を変えるくらい大切な時間なのだ。
それにたっくんのあの笑顔を見ていたら、親としてやるべきことがちゃんと見えてくる。
つまり、これからたっくんのパパが、どんな人と出会い、どんな仕事をするのかも関係する。

よく「仕事と子育てとどっちが大事?」なんて聞く人がいるけど、そんなの愚問。
なぜなら、本当の仕事は社会のためにやること。つまり、たっくんのためにもつながる仕事。
だからこそ、子どもの顔をしっかり見ていれば、自ずとやるべきことが見えてくるはず。
未来につながる仕事だ。そんな仕事を見つけてほしい。
なければ、つくる。それが、ひとりの親である証。

そんな生き方をたっくんに見せるのが、本当の子育てだと思う。
失敗しても、転んでも大したことじゃない。それも人生経験のひとつ。

大切なことは、そのとき立ち上がる勇気。
たっくんのパパが大好きな波乗りと一緒。

だから、日本中のお父さんたちも、育児休暇をどんどん取って、
子どもと一緒に過ごし、感動しよう。そしたら、みんないい仕事をするようになるはずだ。

(2006年10月/オババの育児日記)

 

2件のコメント

人生を考えている風に見えるふたりだけど、レストランでメニューに悩んでいるだけ。

しかし、頭のカタチがまったく一緒。

このコラムの結末は・・・

今、矢吹は、日本中のお母さんを笑顔にする仕事をしているというわけ。

チャンチャン!

もう、一緒に働いて、10年が過ぎました。

私は、娘より、長い時間、彼と一緒にいるというわけです。

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藤本 裕子
株式会社お母さん業界新聞社 代表 お母さん大学 学長 お母さん業界新聞 編集長 娘3人、孫4人 大好きなもの:TUBE・温泉・ビール