お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

町学Ⅱ  自分の家を考えてみよう

学校という枠を超えて私たちが暮らしている街を舞台に、子ども達は自由にのびのびと学ぶ「町は学校プロジェクト(通称町学)」

今回の学びのテーマは“家”。

自然と人に優しい、安心して暮らせる家づくりをしている未来工房を訪れ、4回にわたって家づくりについて学んでいく。

 

第二回目のテーマは「設計士になって自分の家を考えてみよう」

よく目にする家の広告。このような家は外観も間取りも決まっていて建った状態で売られている。子ども達も家は建てるものではなく買うものと思っているのではないだろうか。

その概念が覆られる未来工房のワークショプ。大人の私もワクワクした。

最初に尋ねられたこと。それは「自分の好きなことは何?」

「何をしている時が楽しい?」「好きなものは何?」

子ども達は自分の心に問いかけながら、外観やリビング、子供部屋などそれぞれ場面で準備された6枚の写真の中から好きな写真を選んでいく。

「あー悩むな。」と迷う子もいれば、「これ!」と潔く選んでいる子。

一緒に参加している小2の息子は後者でなんとも潔く選んでいた。

そんな息子が選んだ家がこれである。

楽しくて落ち着く家が好みのようで、ひとりこもってレゴの制作を夢中になって遊ぶ彼らしさが表れていた。

 

次に、海がみえる真っさらな土地に自分の家をつくってみよう。

リビング、キッチン、トイレ、子ども部屋、廊下といった名前が書かれた部屋のパーツを組み合わせ、手を動かし配置していく。

息子は「こっちに置いたけどあっちにしよう。いや、やっぱりここだな。」といった具合にイメージしながら手を動かし、間取り図を歌にしながらノリノリでつくっていた。

スタッフの方が「この部屋は何?」と尋ねると息子は「ひまつぶし部屋!!」と元気よく答えた。よく聞くと暇つぶし部屋がなんと6つもあった。

私の中でなんだか居心地悪さを感じた。なぜなら、彼は構ってほしい時「ひまー!」と言って私を困らせるからである。すると周りから「へぇーいいね。」「私も欲しい」という声が聞こえてきた。「えっそうなの?」意外な返答に私も戸惑いが隠せない。

   

自宅に帰ってから、私の中で「ひま」という言葉を変換してみた。

「暇つぶし」って目的もなく特に意味のない時間をすごすってことだよね。無駄ってことかぁ‥

わざわざ高いところに上って歩いたり、手で受け取ればいいのに頭に置いてもらって落としたり。思い返すと意味不明なことをやっている息子の姿がどんどん浮かんできた。

あぁ、そうなのだ!彼らの毎日は「ひま」でできている。自由な時間を持て余すくらいに。

そう思えると、ひまつぶし部屋がいくつあっても足りないくらいに欲しいという息子が羨ましくなった。効率的で目的重視の世の中だからだろうか。私も彼のひまつぶしに付き合ってみよう、また面白い発見があるかもしれない。

3件のコメント

すみちゃーーん
ひまつぶし部屋について、すみちゃんが深く掘り下げ考えてて素敵お母さんだな~と思いました。
大人からすると、息子の意味不明な行動分かるわかると、うなずきながら記事読んじゃいました。
彼らの毎日はひまでてきている。本当そうそう、その中でキラキラ光る楽しい一瞬を共有させてもらってる感じがする。
この前のまちがくの帰り、ひまつぶし部屋あったら私だったら何置こうかな?何しようかな〜と考えてわくわくしてた私。笑

ひまつぶし部屋って一番贅沢な部屋だなーと思いながらその時に聞いてましたが、

親の視点だったらまた違ったのかもしれないとすみちゃんの記事で考えさせられました。

感覚で大事なことが何かわかってる子どもたち。

この大事な時間を大人が奪わないようにしたいなって思います。

暇つぶし部屋ってすごいなぁ
『ひま』の裏返しは『発見』なのかもしれない。
ほんと、子供たちの『ひまー』発言って苛立っていること多いけど、記事読んで新たな視点が得られました。ありがとうございます。次回のまちがくはきっと参加しますんでどうぞ宜しくおねがいします

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ABOUT US
今立朱美子
まちがくⅡの参加をきっかけにお母さん大学へ入りました。 3人の子ども(11歳、8歳、4歳)の母です。 外遊びを通して子ども達のやりたいを叶えたいをモットーに「ゆるっぽ」というグループで久留米市内を中心に活動しています。