ひと夏の経験

今月の宿題で出た「私たち夫婦のこと」

実は過去記事(2008年7月)に、私たちのターニングポイントとなる出来事を詳細に綴ったものがありました。

あれからもう10年。思い返すと今でもドキドキします。が、このことをきっかけにお互い原点に戻れたと。。。

今ある幸せに感謝しつつ、大切に再度記したいと思います。

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「ひと夏の経験」

それは、一年前の暑い夏の日のこと・・・

ねじれた夫婦関係を原点に戻す出来事でした。

夏休みに入り、栃木の実家でのんびり過ごしていた時
いつものように、突然の提案。(夫は思いつくと本能のままに行動するタイプ・・・振り回されることしばしば)

「暑いから、川に行こう!」

子供たちは大喜び。しかし、私はなんとなく乗り気ではありませんでした。(今思うと、母親の勘だったのか・・・)

そんな気持ちのまま、飲み物・パラソル・浮き輪にタオルを用意し、張り切る夫と子供(6歳・4歳)・私の4人で
近くの川へ出かけたのでした。

到着すると、何組かの家族が上流から下流にかけて、
点々としており、私たちはその中ほどに陣をとりました。
この川は、小さい頃来たことのある川で、(足元は浅く・
奥に行くと急に深くなるタイプの川)あの頃はこんな風に遊んでいたなあと、石を並べる子供たちを見ながら
昔の事を思い出していました。

その頃夫は、服にシュノーケル・マスクという格好で流れに乗って、魚を追いかけていました。

当時の夫婦関係は、結婚7年目を迎え、かなりギクシャクしていました。(夫は気づいていなかったかもしれませんが・・・)

自由奔放な夫、自分が我慢すれば丸く治まると思っていた私。(気持ちがうまく伝わらないもどかしさを抱えつつ、無邪気な子供の前では平常を保っていた私。)

無関心とまではいかない、でも夫は夫、私は私という割り切りの中での夫婦関係。

どこかに出かけても、フラッといなくなり(自分の興味のあるところへ行き)またフラッと戻ってくる夫。

今回もそうだと思っていた私は、それからしばらくして、
思いもよらぬ経験をしたのです。

「パパ遅いね。」
上の子がふとつぶやき、辺りを見回しました。
近くにはいない様子。

「どこ行ったのかな?」
下の子も探し始めましたが、
(そのうち戻ってくるでしょう!)といたって慌てていない私。

しかし、あまりにも戻らないので遠く下流の方を見てみると、誰かに抱えられるように引き上げられる夫の姿が!?

「魚に足でも噛まれたのかな?」
のんびりモードで歩いていくと、ただならぬ雰囲気・・・。

「今、救急車を呼びました」
何が起きたのか理解不能の私に、現場にいた男性が説明を始めました。

溺れている少年を助けようとして、夫も溺れたとのこと。
「何・・・」
放心状態の私。

救急車が来て、警察が来て、事情聴取が行われ、
近くの病院に運ばれることになり・・・。
意識はあるが、ぐったりしている夫。
どれくらいの時間が経ったのか。

点滴をして眠っている夫の顔を見つめ、いろいろな事が駆け巡る。

不幸中の幸い。
肺に水は入っていなく、しばらく安静にすれば大丈夫との事。

「あの子は?」
助けた少年が気になる夫は、少年を呼んだ。

「よかった。もう泣かなくていいよ。笑って!」
涙が溢れ出してきた。

当時の事をあまり詳しく語らなかった夫が、噛みしめるように話してくれたのは、私の誕生日の夜でした。

深くなってきたので上がろうと思ったときに、後ろから
「助けて!」
と少年の声がし、とっさに助けに行った。(夫はあまり泳げません)

何とか少年を助けようと、パニックになっている少年を水中から押し上げ、助けのボートが来て引き上げられるのを見届けたら、急に力が抜け、沈んでいったとのこと。

力を振り絞り、水面を浮き沈み、遠くには子供たちと私の姿が・・・

「3人を残して死ねない」

最後の力を使いきり、もうだめだと思ったとき、水面から光が見え、助け出されたという・・・。

言葉にならず、ただただ涙が出てきて、ここにいることだけで幸せだと思いました。

今回のことは、神様が私たち夫婦の絆を再確認させるため、原点に戻す出来事だったのではと・・・。

それから私たちは、第三子を授かりました。

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10 件のコメント

  • なんだか、読んでるうちに涙が出てきました。
    とっても大変なことが起こっているのに素敵なお話ですね。
    読ませてもらえて、良かったです。

    私も、結婚10年目で、夫婦の間にものすごい隙間ができていたのに
    ある出来事ターニングポイントとなって、今まで続いてます。

  • ご主人、愛の人なんですね。
    ホントにドキドキしました。
    ご主人も少年も、大事に至らなくて本当によかったです。
    深いところで繋がった感じが伝わって来ました。
    私たち夫婦はまだまだこれから。
    ギクシャクもすれ違いもあることでしょう。
    でも、そんな時も、いてくれるだけで有り難いことだと思えるように、日々、積み重ねて行きたいなと思いました。

  • 私も読んでいてハラハラしました。

    当たり前の毎日が続くことがすごいことなんですね。

    うちもまだ駆け出しで、大事件はないですが小さな揉め事が新しい一歩につながることは何度かありました。
    日々を大切にしたいと思いました。

  • 夫婦の危機をまるでショック療法の形で元に戻してくれた神様がいたんですね。
    溺れていた少年もすっかり今では大きくなってこの記憶がどんな形で生かされているのでしょうね。
    多くを語らなかったご主人・・・男性はこの傾向が強いのかもしれませんよね。
    それが誕生日に語られたのですから、どんな思いがそこにあったんでしょう・・・

    私も宿題にルビー婚を迎えて、書きたいことが山ほどあるなという思いを出しました。
    私の場合は、私が甲状腺がんが発見されて小さな子どもをまかせっきりにしていた夫がその時に
    私の万が一を考えて腰が抜けたらしいのです。
    そこに私は夫の愛の顔を発見しました。
    それが私の一つのターニングポイントだったなと思っています。

    • 多くを語らない中にある優しさを見つけたとき
      私自身、ハッとしました。巡り巡って今やっとわかってきたことがたくさんあって。。。夫婦の学び、まだまだ続きそうです。
      池田さんルビー婚おめでとうございます!ターニングポイント、いろいろお聞きしたいです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    村本聖子

    「思い立ったらすぐ行動!」 をモットーに動き回る3児の母。 みんながニコニコ、ハナマルになる世界を願いながら、日々の感動•気づきを韓国から発信中。 夢はココカゲン(ココロとカラダがゲンキになる空間)を創ること&MJ記者として世界を飛び回ること。