2018年9月 夏バテなのか、体調を崩した。その後、胃痛に苦しみ、そのまま、なんだかモヤモヤ病んでいった。
数が分からなくなる。人の言ってることが分からなくなる。ご飯に毒を盛りたくなる。何もかんも、子どもも外に放り投げたくなる。いよいよ病院に行こうと予約するも、予約したことを忘れる。調子が悪い日が続いた。
そんなモヤモヤから抜けられたのは、二十日大根を抜いたあの日だった。
この夏、畑ラブだった私。季節が巡り、最近、人参や二十日大根が採れるようになった。
ふと、足元を見ると、種をこぼしていたんだろう。蒔いた覚えのない固い石ころまみれのところに、ひょこっと二十日大根ができていた。
驚いたヤスコ権兵衛は、恐る恐る、土からひょこっと出ている真っ赤な二十日大根に近寄った~。(いきなり!ヤスコ権兵衛昔ばなし風(笑))
お前!土を買って、肥料を巻いて、土をやわらかく耕して、虫除けをして育てた二十日大根と、あまり変わらないじゃないかっ!
お前!こんなところでも、そんなに立派に育ったのかっ!!
ヤスコ権兵衛は、大事そうに二十日大根を抜いた。
スポッ。
ヤスコ権兵衛は、手のひらに乗っけて、じっと見た。
『おいら、なんだかもうちょっと、頑張れそう。。。』
ヤスコ権兵衛は思わずそう呟いた。
小さな小さな種だったのに、固い石ころまみれの土だったのに、まさかそんなとこに寝てるなんて知らないから、水もやってこなかったのに、ようこんなに大きくなったなぁ。。。偉いなぁ。。おいらもがんばるっぺ。
そうして、元気になったヤスコ権兵衛は、今日も一日楽しく過ごしたのでした~。
めでたし。めでたし。
なんのこっちゃ