私の父は、電気工事士。
軍足履いて、作業着に安全靴がいつものスタイル。
横須賀中に、
父が設置した電灯や、電気がある。
ちょっと飛び越えて、
国内の大きな空港の滑走路にも、
父が設置した、滑走路を照らすライトが光っている。
街をつくる仕事なんだなぁ、男のロマンだなぁ。と、
我が父ながら、そんなところを尊敬している。
休みなしに働いて、
休日には、横須賀市内のボーイスカウトの指導者もしている、
根っからの働き者。
あまりにも人が良すぎて、すぐ何か頼まれたりするのだが
だからこそ、仕事が尽きない。
そのおかげで、ここまで育ててもらったんだろうと思う。
キャーキャー騒がしい女の子に囲まれていた父は、
当時は「しゃべるのは子ども任せ」って感じだったが
今ではよくしゃべる。
やっと聞いてくれる余裕を感じるのかな(笑)
孫も、ひたすら女の子。
実家で一足先に待っていると、私たちがいるのを察して
玄関からそぉっと近づいて孫を驚かせようとするが、
大体、勘のいい孫に気付かれてしまう(笑)
毎回気づかれるのに、毎回やる。なんとも根気強い。
私が小さい頃も、
帰ってくると「かわいいことしよう」と私に合言葉を言われ
よじ登られたり、体でブランコをしたり。
帰ったばかりでも、
いつでも「子どもスイッチ」に切り替えられる。
そのスイッチが遺伝して、
私も子どもに関わる仕事ができたのかもしれない。
私の夫と、仲良く野球談義をするのも楽しそう。
(ちなみにジャイアンツファン)
私が夫との結婚を決めたのは、そんなこともちょっぴり理由に入っている。
軍足履いて、
今日も街をつくっている、私のお父さん。
横須賀を歩くと、父が点けた灯りがある。
きっと、なかなかいいお父さん。