ふるさとを押し付ける

年に1~2回帰省するのだが、
とにかく出かけなければという気持ちになる。

春に帰った時は、菜の花畑があるからと家族みんなで訪れてみたり、
自分が子どもの頃は連れて行ってもらったことのないイチゴ狩りに行ってみたり。

やたらとヤギを見に行こうかと誘ってみたり、
一応県内でも有名な手代木沼(てしろぎぬま)には雪のちらつく中、白鳥を見に行ったり。

どこも実家から車で数分の場所なのに、住んでいた頃は一度も行かなかったことに笑いがこみ上げる。

子どもには見せてあげたい。
そういう気持ちになるのだろうか。

ふるさとを押し付けているのかもしれない。
こんなにいい町でお母さんは育ったんだぞって、自慢したいのかもしれない。

でもたったの数日の滞在じゃ分かりっこないんだよなぁ。
18年住んで、離れて初めて分かったことなのだから。

(宮城県角田市出身 植地宏美)

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植地宏美

2019.10月創刊、横浜版編集長。新米だからこそ怖いものなし! 3人の子育て中、シングルマザーです。 楽しいこと、好きなこと、なんでもやってみないと! 子どもたちにもそうあって欲しいと願う、毎日。