雨模様で、
初めての運動会は延期に。
6:30に起きた3歳は、朝から予定なしになってしまった。
そこにテレビで見かけた、お相撲さんが手形を押す様子。
「絵の具やりた〜い!」
あぁお相撲さんよ、朝から絵の具出さなきゃダメでしょうか…。
とクニャクニャした気持ちになりながらも
なんとか出してくる。
自己主張の激しいこの時期に、
絵の具で遊ぶ娘は、実に穏やか。
夕日、がぁがの足跡、お母さん、電車に乗るお父さん…
次々に描いていく。

私は絵が苦手だし、
道具の扱い以外は、何も教えてあげられていない。
誰も何も教えないのに、
娘は画用紙にのびのび描いていく。

「星が落ちてきたんだよ」
そんなロマンあることまで描き始めた。
星が落ちてくるなんて、
これまた誰が教えたんだっけ。
もちろん、幼稚園かもね。
もちろん、テレビや絵本かもね。
でも私は、
それは子どもだからと思っていたくて。
この世界に生きていることを
“子どもアンテナ”がつかむ力って、大人の想像を超えているから。
久石譲のピアノを聴いているうちに眠ってしまったり、
お花のにおいに気付いたり、
感性がとても伸びやかに育ってきた娘。
つい何か言いたい“お母さんな口”も、
この時間は閉じていられる。
芸術の秋、はじまりはじまり。