お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

幸せの香り

「今日はエビフライ定食ね。」

長男とふたりきりのお昼ごはん。

 

他の子たちは朝揚げたエビフライを頬張っているかなぁ。

冷めたエビフライだけどおいしく食べてくれているかなぁ。

 

千切りキャベツ、私はマヨネーズに醤油を垂らすのが好き。

長男はいつもそのまま食べるけど、私の真似して

「マヨネーズに醤油ってどうよ~」といいながら、キャベツにマヨをかけた後に、醤油を回しかけた。

パクリ。

「ウマっ‼」

うまいだろ、うまいだろ。我が家の醤油は、鹿児島から毎度お取り寄せしている濃口醬油。実家の味を再現するにはこれが不可欠だしTKGには甘口のこれじゃなきゃダメ。

関東出身の旦那も今ではこの醤油がお気に入り。

子ども達は生まれた時からこの味だもんね。

関東の人と結婚したらしょっぱい醤油に慣れなきゃかもね。

 

ふたりだけのランチ。

話題はコロナ。怖いくらいに増加する感染者。不要不急で頼むよと釘を刺す。

あ~今夜は餃子の気分だったが、豚ひき肉しか材料がない。でも今日は外出しないと決めている。

じゃぁ豚ひき肉で何作ろうか。

あ~でも餃子が食べたい。週末だし今日はビールと餃子で一杯やりた~い。欲求だけが先走る。

 

でも我慢我慢。

あるもので作ろ。

 

気が付くと、毎朝旦那が作るコーヒーメーカーのコーヒーは

空になっていた。

 

「コーヒー飲みたいね」(母)

 

「入れようか」(長男)

おっと、いつもと違う展開!!

 

スタバ店員の入れるペーパードリップコーヒーのお味はどう?

ん~い~い香り~。

あ~しあわせ。

ほっとするね。

このしあわせの香りを噛み締める。

 

ありがとね。

ぐっと最後のひと口を飲み干し

心の中でつぶやいた。