お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

百万人の夢宣言/看護師になって 人の役に立ちたい 碇 愛さん(久留米市)

3児(中1、小5、小1)のシングルマザーです。現在、久留米市にある古賀国際看護学院の3年生として勉強に励んでいます。独身の頃は海上自衛隊の自衛官でした。

結婚して辞職。離婚して事務職も経験しましたが、もっと人の役に立つ仕事がしたいと思ったのです。1月に他界した父が肺疾患で、自宅で看たいと思っていたことと、持病を抱えた子どもたちを自宅でケアしたいと思ったことが、看護師を目指すきっかけでした。

経済的な不安もありますが、今は給付金や奨学金を利用させていただいています。
長男は自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)。根はやさしいのですが、自分の気持ちを表現するのが苦手で、感情コントロールができず衝動的になってしまうことが一番の悩みです。

また長男・次男ともに先天性の腎疾患を、次男はさらに心臓の弁が一つ足りないという心疾患を抱えています。

腎疾患は腎性尿崩症という指定難病ですが、これという治療法はないため、経過観察中。多尿の症状があり、毎朝4〜5回洗濯をしないといけません。

今は子どもと向き合う時間があまりなく、申し訳なさもありますが、3人とも応援してくれているのが唯一の救いです。国家資格に合格しないと家族が路頭に迷ってしまいます。かわいい子どもたちのためにもあと1年、しっかりと勉強をがんばりたいと思います。(文・池田彩)