お母さん大学「Hello Mothers!」とは、日本に暮らす外国のお母さんに自分から「Hello!」と声をかけ、つながるプロジェクト。オンライン定例会で、それぞれのチャレンジを報告し合っている。
昨年、お母さん業界新聞で、メキシコ、フィジー、スウェーデン、韓国など数か国のお母さんを取材した記事「World News」を担当した。お産一つとっても国によってさまざまな方法や考え方があった。海外のお母さん事情は興味深く、改めて日本のことを考えるきっかけにもなった。
その後、「世界の子育て研究会」を発足。メンバーたちと研究テーマについて話し合いを重ねていく中で、山﨑恵さんが、ある時こんな話をしてくれた。コンビニで困っている様子のアメリカ人のお母さんを見かけ、勇気を出して声をかけると、思いがけず話が弾み、彼女とLINEを交換した。その後も家に招いてお茶をしたり、子育て支援センターに案内したりと、ママ友みたいなやりとりが続いているという。
山﨑さんの行動にはメンバー一同拍手。声をかけることが意外とできない私たち。でもきっと、声をかけたその先に広がる世界があるはずと、チーム名を「Hello Mothers!」に変更。
さっそく山本有希さんが「保育園にいる外国のお母さん」に声をかけてみることになった。勇気を出して声をかけたが会話が続かないと定例会で話すと、「朝ごはんの話がいいよ」と別のメンバーがアドバイス。山本さんからは、少しだけどコミュニケーションできた!とうれしい報告もあった。
地域に住む外国のお母さんに、笑顔で「Hello!」と声をかける小さなチャレンジだ。一人ではできないことも、仲間がいるからがんばれる。お母さん同士というのも意味がある。スモールアクションが、世界平和につながる大きな一歩だと感じている。
(池田彩)
お母さん業界新聞10月号 Hello Mothers!プロジェクト

コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。