お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

赤ちゃんと共に取り組むお産 産婦・木綿 萌

1人目は院内助産院で出産した私。助産院での出産に憧れていましたが、近くに助産院がなかったこと、過去に腎臓の病気を経験したことを踏まえての決断でした。

初めてのお産は、出産日を迎えるまでも大変でした。バースプランの作成、細かな食事や運動の記録、体重管理…赤ちゃんを産むのってこんなに大変なの?と思いましたが、今考えると、自身の母になる自覚と力を育ててくれていたのだと思います。

2人目は別のクリニックで産みましたが、特に指導はなく、1人目の経験がなければ成り立たなかったと思います。

陣痛は夜中に始まりました。「初産は病院に行っても一度は家に帰るもんよ」と母から聞いていたので「こんなもんじゃない」と、痛みに耐えて部屋をウロウロ。最終的には動物のように床をひっかきながらクルクル回っていたのを覚えています。

早朝、いよいよかもと病院に向かうと、子宮口が開いており、そのままお産が始まりました。助産師さんは私の様子を見ながら「ゴロゴロしたくなってきた?」と分娩室に案内してくれました。ほのかに明るく、畳の上で大きなビーズクッションにもたれる形で出産。陣痛がくると腰がギリギリと痛むのですが、的確にマッサージをしてもらったのがとても心強かったです。

主人が立ち会う予定でしたが間に合わず、最初から最後まで母が付き添ってくれました。約30年前に出産を経験した母ですが、私の出産過程を見て誰よりも感動していました。

いよいよ出てくる!という時に赤ちゃんがお腹の中にビクビクっと戻り、全員で「えっ⁉」と驚きました。後から聞くと、ちょうど主人が駐車場に到着した頃だったそうで。パパも立ち会えたらと、がんばってくれたのかもしれません。

「お母さんも大変だけど、赤ちゃんも頭の形を変えてがんばっているのよ」と言われ、赤ちゃんもお母さんと一緒に、一生懸命お産に取り組んでいるんだなと感じました。

メディカルバースセンター/奈良県立医科大学附属病院(橿原市四条町840)

お母さん業界新聞2月号 お産処