陸上初の生物! 「苔」の 魅力を広めたい

約4憶7000万年前、オゾン層の形成をきっかけに陸上初の生物として誕生した苔は、
動物や人間に必要な十分な量の酸素を地球にもたらしてくれました。
そのおかげで、現在の私たちが存在しているといわれています。

競輪選手や花火師という異色の経歴を持つ「苔g」三浦隆平さん。
静岡へ移住したのは「温暖な土地で、幼い頃から好きだった苔農家をやりたかったから」。

家族は夢を後押ししてくれましたが、スタートは容易ではなかったそうです。
「飛び込みで農家にかけあっても最初は相手にされなかった」と当時を振り返ります。
けれども諦めずに人に伝えていくうちに熱意が伝わり、ようやく土地を貸してもらえることに。
3年前に一家5人+犬1匹で秋田から牧之原へ。
現在は10種類の苔を育てています。

苔は自然界では基本的に胞子で増えますが、人工的に育てるには種(苔自体)を使います。
苔は環境がすべてで、その品種に合った環境であれば抜いても除草剤を撒いても再生していきます。
逆に環境が合っていなければ、いくら水分や光を与えても育ちません。
苔玉や苔テラリウムもこの条件は同じです。

そんな苔を多くの人に知ってほしいとワークショップを行っている三浦さん。
この日は、同行した娘たちと「苔テラリウムづくり」を体験させてもらいました。

苔テラリウムとは、ガラス容器の中に苔を植え、育てて楽しむことをいいますが、
栽培だけではなくインテリアとしても楽しめると注目されています。

苔は種類によって好む明るさや湿り加減が異なり、
適した状態でテラリウムにしないと生存できなくなってしまうのが難しいところ。
三浦さんの説明を聞きながらつくっていきますが、
バランス良く植えるにはコツも要り、少し手間どりました。
最後は化粧砂とミニフィギュアを入れたら完成!
長女は「世界に一つしかない自分の庭をつくれて楽しかった」、
次女は「牛を入れたらすごくかわいくなった」と、2人とも目を輝かせました。

苔は光と水があれば生きていくことができますが、
栄養分がないため動物も食べないのだそう。
それでも酸素を生み出す大事な存在であることを知った今回の取材。
CO₂削減=地球温暖化の抑制に一役買っている苔に敬意を表し、
その苔を愛し、広めている三浦さんの活躍に、心より期待しています。

苔g(こけじぃ)/牧之原市女神4-4/090-1933-8675/FacebookやInstagram「苔g」で検索!

MJ田村由佳利(かんな小3・さわ年中)

お母さん業界新聞静岡版 2020年11月号 「キニナル」

ABOUTこの記事をかいた人

田村由佳利

静岡版編集長をしつつ、わたし版「PARASOL静岡版」を発行しています。 わが家の先生は、9歳と5歳の 女の子2人です。