お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱

『はんぶんこ』

作:杜 今日子
福音館書店/990円

ドーナツ、おにぎり、にくまん…美味しそうな物がどんどん出てきて、はんぶんこしたときにわかる触感や中身の不思議が食べ物への興味を誘う。お腹がすいているからケンカになったりズルしたくなったり。はんぶんこって難しい。でも大事な人とはんぶんこする幸せは特別。味わいながら楽しんで。

『ママだいすき』

文:まど・みちお
絵:ましませつこ
こぐま社/990円

おっぱいを飲んだり遊んだり、おはなししたり抱っこしたり。母子の絆は人間だけじゃないよ。動物も鳥も魚も昆虫も、生きものはみなママから生まれて育っていくの。ママの愛情以上に、子どもがママ大好きと見つめる眼差しにキュンとする。ママの自信を失いかけたときにこっそり見るのもオススメ。

『あいであ』

作・絵:こうの あおい
アノニマ・スタジオ
1650円

ひなたぼっこやかくれんぼをして、いつもは穏やかに時間が過ぎていく村に突然訪れたアクシデント。みんなが考えた「あいであ」が楽しい一日に変身! かわいい動物たちとシンプルな絵が想像力をかきたてる。うっとり眺めていたいから、ページを開いて飾っておきたい…そんな気分にさせる絵本。

『アンデルセンの夢の旅』

文:ハインツ・ヤーニッシュ
絵:マーヤ・カステリック
訳:天沼春樹 西村書店/1980円

たくさんの童話を書いたハンス・クリスチャン・アンデルセンが旅の途中、偶然出会った女の子にとっておきの話をするおはなし。『空飛ぶトランク』や『親指姫」などの名場面が織り込まれ、かまえずに読める伝記絵本。「わたしの夢のほとんどは、わたしとわたしの夢のこと」。童話を読み直したくなる。

『ねずみとくじら』

絵・作:ウィリアム・スタイグ
訳:せたていじ
評論社/1430円

普通は出会わないねずみとくじらが助け助けられる友情のおはなし。ねずみとくじらのとぼけた表情と、漢字のない文章に、子どもから大人までもが魅了されてきたと納得する。人生の中で友だちと交わることって大事、絵本の世界に引き込まれる時間を楽しみたい。いつしか潮の匂いまで感じそう。