お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

3人の子どもたちがくれたもの

2人目を、福岡のしぶや助産院(澁谷貴子院長)で出産しました。その時のお産がとても幸せで、生まれてからずっと隣にいる娘を見るたびに愛おしさがあふれ出しました。そんな感情になれた自分がうれしくてたまらなかったのを覚えています。助産院を選んだきっかけは、1人目の出産にありました。

初めての妊娠…。何もわからなかったけれど、漠然と「自分で産める」と思っていました。しかし現実は、促進剤、吸引分娩での出産。その後、息子は黄疸が治らず、2週間別々に過ごすことになりました。

そこから始まった育児の中、どうしても息子を愛おしいと思えない自分がいました。「自分はそんな人間なんだ」と思い込み、もがきながら子育てをする中で、2人目は助産院で産みたいと願ったのです。

幸せなお産を経験したものの、長男に対しては辛く当たってしまうことが多く、悩んでいた時に、「お産の振り返り」をする機会があり、「息子を自分の力で産んであげたかった。何も知らなくて、ごめんね」という自分の本当の気持ちに気づくことができました。そこから少しずつ、息子への感情が変化していったのです。

3人目は、子どもたちに立ち会ってほしいと、自宅出産を選びました。みんなが応援してくれる中、生まれてきた次男の出生時間は、なんと長男とわずか4分違い! 状況もよく似ていましたが、自宅だったからこそ、医療に頼らず私と赤ちゃんの力で乗り越えることができました。「長男の生み直しができた!」と、涙が止まりませんでした。

3人それぞれが、生まれる順番を選んでこの経験をさせてくれました。赤ちゃんって、お産ってスゴイ!

産婦・渡部深幸

しぶや助産院(福岡県遠賀郡岡垣町旭台3-11-5)

お母さん業界新聞6月号 お産処