お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

トラック

朝ごはんを食べ終わったら、流しに食器を運んで洗う。

はずなのに、ふと見ると、食べ終わったのにおもちゃの方へ向かう息子。

「ちょっと!」と声を出しそうになったが、息子が食器の方に戻ってきた。

見ていると、おもちゃのトラックの荷台に、

ご飯茶碗と汁椀を乗せて台所へ向かい始めた。

私は、洗い物をする息子の隣に並んで

食器を拭くのがいつものパターンなので、

流し台に先回り。

ちょっとの距離なのになかなか到着しないトラック。

「あら、ガソリンなくなりましたー」と息子。

えっ、そんな展開⁉と笑ってしまったが、

ガソリンを入れるふりをして、「ガソリン満タンです!」と私。

すると今度は、「タイヤがパンクしましたー」と息子。

「ガシャン!修理かんりょうしました!」と私。

そうこうして、無事、流しに到着したトラック。

食器たちはきれいに洗われ、元の場所へ。

そして、ガソリンがなくなったりパンクしたりで朝から大変だったトラックも

無事、おもちゃ箱へと帰って行きました。

「早くしてよー。幼稚園に行く時間になるよー」と、ブツブツ言ってしまいたくなる朝の時間。

でも、食器を運ぶことだって、

遊びの世界にスッと取り込んで楽しんでしまう息子に感動を覚え、

「早くしてよー」を引っ込めてしまった母なのでした。

たくさん、遊んでね。

(MJ/萩尾かつら/1708MJ記事)