お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

【奇跡を起こす家庭教育 鈴木昭平 相談室】

一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会の代表理事である鈴木昭平さんに、
毎月子育ての悩みを聞くコーナーです。

お母さんからの質問
Q/ほかの子と遊んでいるときに、お友だちを叩いてしまったり、おもちゃを取り上げてしまったりします。
仲良く遊べないのは、どうしてでしょうか。

鈴木先生からの返答
A/それは、右脳と左脳のバランスがとれていないからです。
理性を司る左脳の発達が不足しているために感覚の右脳が優先してしまい、本能的に反応するからです。
つまり、ガマンが不足するからです。

ほかの子どもと遊んでいるときに思いを言葉で伝えられず、
衝動的に手が出て叩いてしまうのです。
当然叩かれた子はびっくりし、痛みを覚え、恐怖を感じます。
ですから、仲よく遊ぶことは難しくなります。

オモチャでもそうです。気になった物は誰でもすぐに手にしたくなりますよね。
でも右脳と左脳のバランスが悪くて、言葉で「貸して」と伝えられません。
そこで衝動的にサッと取り上げてしまいます。
相手の子はもちろんびっくりします。
奪われた悔しさで泣き叫び、訴えます。
こんな状態では、仲良く遊ぶことなどできません。

ところで複数の人間が一緒に行動するには、
「協調」が不可欠です。それには一定のガマンが必要です。
脳内に一番簡単にガマンの神経回路をつくるには、暗示法がおすすめです。
ガマンの本質は「待つ」ことです。
少しでも待てたら「前より、ガマン強くなってきたね」と左耳に笑顔で囁きましょう。

これを一日100回、4か月続けてください。
百日修行です。1万回も入力するとガマンの回路が小脳に定着し、習慣的行動に変わります。
ガマンができれば、誰とでも遊べるようになります。

お母さん業界新聞2020年11月号より

鈴木昭平先生プロフィール
1992 年より発達障害児の改善指導に取り組む。
2009 年、一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会設立、代表理事。
現在、改善指導実績は約6000 件に及ぶ。
著書「育てにくい子どもを楽しく伸ばす17 のコツ」「発達障害を改善するメカニズムがわかった!」(コスモ21)、
「子どもの脳がどんどん良くなる」(KK ロングセラーズ)等多数。

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【講演会情報】
東京 11/8 (日)・29日(日)11時~
名古屋 11/15(日)17時~
関西(芦屋) 11/22(日)19時~