お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

「落ちこぼれ」茨木のりこ詩集

疲れたときには詩集をながめたくなる。

学ぶ、とか

覚える、とか

ではなく

身体と心が欲するのかな。

この詩集はある街の本屋さんで偶然出会った。

児童書の棚をず~っと移動しながら見ていて

ふっと景色がかわった。

「あれ?詩集の棚やん」

ぱらぱらとめくってみて、どきゅ~ん!と感じたのがこの詩。

お母さんの手に届くような棚づくりをした書店員さんを尊敬した。

(実は児童書プロジェクトのコアメンバー)

<自分の感受性くらい>

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

 

気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

 

苛立つのを

近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし

 

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもがひよわな志にすぎなかった

 

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

 

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

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宇賀佐智子
大阪の宇賀佐智子です。30歳長男・27歳長女の母。大阪エリア版編集長を2018年から4年間務めました。子育てが楽しくなる大阪、誰もが子どもたちの未来を考える大阪、美味しい楽しい大阪を目指します♪