ここ数か月、夫の帰りが遅い。平日出勤のため彼と娘が会うのは、朝の出勤前の数分。といっても彼の出勤時刻と、娘の起床時刻がほぼ同じタイミング。そこで彼は家を出る前に寝室に行き「おはよう。行ってきます!」と一言。最近は寒くなったこともあり、娘はそのタイミングでは起きず布団の中から「いってらっしゃい」と玄関での見送りはお休みに。
昔の私だったら「もっと早く帰ってきたら」とチクチク夫を攻撃していたはず。ここ数年の彼とのやりとりから私も学んだ。ここで攻撃しても彼の帰宅が速まることはない。心の声に蓋をして笑顔で(もしかしたら、ひきつっているかもしれないが)見送る毎日。でも心の中で
「せめて今日くらい早く帰ってきたら。娘が眠る前に」とか
「仕事が大変なのはわかる。だけど朝の数分様子を見るだけで子が育つなら、こんなに楽なことはない。」
「いついつまでも続くよ、ワンオペ」など色々な声が湧きだしてくる。
昨日は金曜日。珍しく取引先と飲み会があるとのことで、いつも以上に帰宅が遅かった夫。私も娘も彼の帰宅したタイミングを知らずに就寝。今朝は9時頃起床。娘と私は8時前には起きて、娘は朝ドラ総集編を視聴。私は横目でTVを見ながらお米を研ぎ、朝食の支度を。夫が起床のタイミングで、朝食の準備完了とはいかなかった。
夫が起きてきたので、こちらもスイッチが入り、お湯を沸かしたり忙しくなる。すると夫「何時に起きたの?え、もう1時間近く経ってるじゃん。ご飯食べてないの?」色々と言い出した。あまりそれには触れず、残りの朝食の準備をする私。お腹は空いてきたが、一先ず夫と娘の朝食準備を急ぐ。おかずを食卓に準備し、炊き立てのご飯をよそう。そのおかずの数々は実は夫が先週末に作り置きしてくれたものもあった。
夫が夕食を食べなかったので余っていることもあり、さらりと食卓に並べると、また夫が一言。
「楽してるね」
その一言にカチンときた私。「えっ?楽してるって何に?おかず作ってもらっているってこと?それとも平日夜にあなたの夕食準備をしなくて済むってことに?それとも何?楽という意味を教えて。」と瞬間的に返答した。
すると夫、特にそれには答えず。自分は食卓の炊き立てのご飯を前に、TVを悠長に見ているのに何を言ってくれているんだと怒りが湧きたつ。そして普段ほとんど娘対応もしていないくせにとイライラが募る。
ここ最近、だいぶ心が穏やかに保てるようになってきた気がするけれど今日ばかりは頭にきた。といっても連休初日、ここで険悪な雰囲気になると後が辛い。
これ以上、言っても無駄だと思いメモをとる私。すると
夫「またメモとってる」
私「このイライラは記事にして昇華するしかないの」
夫「ふーん。相変わらず気性が激しいね~そんなに怒っちゃだめだよ~」
私の心の声「怒らせてるは誰だ。いちいちうるさい。余裕があるなら洗濯機セットして。」
そんななか娘はリビングから静かに退散し、秘密基地作りに夢中。さすが彼女、いつの間にか両親のいざこざをかわす力も身につけている。朝の出来事を言語化するだけで怒りが再燃してくるが落ち着け私。月曜日に控えたMJプロ養成講座を前に「母歴書」の更新をしたりとやることは満載。
実際、今回書類をプリントアウトするという点で夫は私に貢献してくれたので、その点には感謝しなければ。今も娘と二人、どこかへ出かけてくれている。だからこそ確保できた自分時間。ムカつくけど、やっぱり有難さは素直に認めよう。でも夫よ、妻は全く「楽してません」からご注意を。
注1: アイキャッチは切り絵作家 井上ます子さんの作品です。こんな心持になれたらと思っています。
注2: この記事を書いている途中に夫から連絡が。どうやら娘と電車でおでかけ。テレパシーが通じたのか、怒りすぎはやはり好ましくないと感じました。






























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