お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

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「お母さん、必ず次のしっかり者が現れるよ」。10年前、次男が巣立つ日にかけてくれた言葉通り、わが家の台所には代わる代わる頼もしい「助っ人」が登場します。

三男が自立し、調理師になった五男も家を離れた今、家事の主軸は、小1からお弁当をつくり始めた14歳の娘です。「みんなの美味しい顔がうれしい」と、お弁当の作り置きまでしてくれます。その卵焼きや味噌汁は、不思議と亡き母の懐かしい味がします。

彼女に触発され、ほかの子たちも筍を剥いたり料理を手伝ったり。そんな賑やかさの中で、新学期が始まりました。

  先日の歓迎遠足の日。「今日はお母さんのお弁当がいいな」と言う娘のリクエストに応え、気合を入れて5人分を作り始めました。ところが、最近は娘に任せきりだったせいか段取りが悪く、子どもに手伝ってもらう始末。ようやく慌てて詰め終えると、おかずが1つポツンと余っています。

  「あれ、なんで? 誰かに入れ忘れた?」。そこでハッと気づきました。あぁ、うちはもう4人になったんだ。

  かつては8個、運動会ともなれば巨大な重箱を埋め尽くしていたお弁当。作るのがあんなに大変で、目が回るような忙しさだったけれど、もうあんなに大量に作ることもないんだな。そう思うと、急に鼻の奥がツンとして、寂しさが込み上げてきました。

  成長はうれしいけれど、やっぱり寂しい。限りある子どもたちとの時間をもっともっと大切にしよう。朝のキッチンで一人じーんと感動に浸っていたら…。

  ふと見ると、お弁当を忘れて登校した息子が一人。これぞわが家のあるある。今さっきの感動も台無しです。しんみりさせてくれないドタバタな毎日ですが、オチは欠かせないわが家のスパイス。まだしばらくは、こんな「楽しさ」に救われそうです。

❶娘が小学生の時に作ったキャラ弁。

❷娘が母に作ってくれたお弁当。

❸当時小2の娘。卵焼きも上手だし、祖父手づくりの巨大な菜箸さばきもなかなかのもの。

お母さん業界新聞5月号 あすか母さんのドタバタ日記

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