お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

がんばれ!地域版編集長 お母さん同士がつながる場を作りたい一心で

福岡出身の私。引っ越してきた当初は慣れない山形の方言・大雪・文化の違いに戸惑いました。一番辛かったのが、気兼ねなく話せる友だちがほとんどいないことでした。

「離乳食食べてる?」「夜泣きひどい?」と話せるママ友はできても、学生時代のように自分のことを話せる友人がなかなかできない。

このままでは、子どもが手を離れて「〇〇ちゃんママ」と呼ばれなくなったその日、私は一気に孤独になるのでは、と不安になりました。

そこで、「新聞を書いて配っていたら、そのうち友だちができるかもしれない」と「山形版」を創刊。

1年半前に私一人でわずか30部からスタートし、今では500部に。一緒に活動してくれるメンバーも、10名に増えました。

「山形には地域版がないから、多田さんが第1号!  新雪の上を滑るようなもんだよ!」との藤本編集長の言葉に引っ張られ、ゆるやかに始まった山形版。今では良い意味で、思いもよらなかった方向に、活動と思いが広がりつつあります。

毎月の折り込み作業には13組ほどの親子が集まります。一緒に作業する連帯感からか、お母さんたちが打ち解けやすいよう。

ここで知り合った方たちが連絡先を交換して遊ぶようになったなどと聞くと「お母さん同士がつながる場をつくりたい」と活動している私は、本当にうれしくなります。

新聞をつくり始めて1年半。方言にも雪にも文化にもずいぶん慣れ、今では「最近山形に引っ越してきた」お母さんに、偉そうにアドバイスするまでに。

「新聞」というツールがあるからこそ、いろんな方と知り合えます。そのワクワク感にすっかりハマっている私です。

山形版 多田理恵/山形市

(お母さん業界新聞1801/がんばれ!地域版編集長)

※3/3は山形で「一日お母さん大学」。参加無料~笑顔になりたいお母さん集まれ!