このタイトルをつけられることに震えてしまうほど、子どもの頃から犬を飼う事が夢だった。
わが家に犬がやってきた。
名前は、おさむ。
広島県からやってきた、7歳のオス。
お母さんは野犬。おさむは愛護センターで生まれた。
色んな人の手が差し伸べられなかったら、今こうして会えなかったかもしれない命。
その後、広島県神石高原町の施設で保護され、そして2月に神奈川県辻堂にある譲渡センターへやってきた。
そこでの出会い。
人と暮らしたことがないおさむは、
色んなことを注意深く観察したり、
生活音に驚いたりしながら、
私たちの暮らしに馴染もうとしている。
言葉を介したふれあいができないことは
娘が生まれた頃によく似ている。
犬を飼うのは初めてだから、
こちらもよく観察して、とにかくやってみるというのも、新生児の頃を思い出す。
トライアンドエラーかもしれないけど、
やればやるほど、自覚が生まれる。
そうやって、私も母になってきたはずだ。
幸いにも出産の傷は無いため、どんどん体で覚えられる。(散歩はなかなかハード)
おさむを見ているとふと思う。
おさむのお母さん、ありがとう、と。
不本意だったのかもしれないけれど、保護されて、おさむを無事に産んでくれてありがとう。
人と同じく、犬もみんなお母さんがいる。
その事が、ジーンと胸を温かくする。
そんな大切なこの子と穏やかな日々が暮らせますようにと、
おさむのお母さんに誓いたくなる。
まだまだ緊張した表情が多いけれど、
少しだけ慣れてきたのか、散歩では、ニコっと私にアイコンタクトしてくれるようになった。
かわいい娘と、かわいいワンコ。
なんて幸せを手にしてしまったんだろう。

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