お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母はだんだん暇になる

早いもので、わが家の息子たちは、
中学2年と小学2年になった。

記事にもしてきたが、
それはそれは大変な2人育児だった。
私は子育てに向いてない
という記事は、Googleで検索すると上位に出てくるほどバズってしまうほど。

平日は、夫の帰りを今か今かと待ちわび、
(早く育児をバトンタッチしたいから)
夏休みは、始まる前からすでにうんざりげんなり、

早く大きくなって欲しい、早く自由になりたい、
ほんともう子育て無理、
毎日毎日そう思って過ごしていたのだが⋯

2人がそれぞれ中学校と小学校に入学して、
長男は朝早く帰りも遅く、
次男も送り迎えをしなくてよくなり、
それだけでもかなりラクになったけれど、

長男はひとりであちこち出かけるようになり、
昨年は関西や伊豆へひとり旅行、

この夏は、中学の国際交流事業でマレーシアへ。

案の定、1週間の滞在中はまったく連絡をよこさず。
ホームシックにもならず、母のご飯を恋しく思うこともなかったらしい。寂しい。

その翌々日には、中学の追求活動で、とある企業に取材しに行くということで、ひとりで東京へ。

もう、ひとりでどこでも行ってしまう。

次男は、学校から帰ってくると、
文字通りランドセル放り投げて、友達と遊びに行ってしまう。
夕ご飯まで帰ってこないことがほとんど。

この夏休みは、友達とは遊んでいないけど、
「暇だからなんかやりたい」と言って、
自分でご飯炊いて、お昼ご飯におにぎりを作ってくれた。

この夏休み、
こうしておにぎり作ってくれることもあるし、
長男は自分で作って食べることもあるから、
私は「昼ごはんノイローゼ」にならずに済んでいる。

長男は家にいる時は、ご飯とお風呂以外は自室にこもって好きなことしているし、
次男はリビングにはいるけど、動画観たり工作したり本読んだり、ひとりで好きなことして過ごしている。

母、意外に暇である。
あんなに子どもに翻弄されていた数年間はなんだったんだ。
「おかーさーん」としょっちゅう呼ばれていたあの日々はどこにいったんだ。
急に暇になってしまった。

もともとひとりで自由に過ごしたい私なので、
自分の時間が持てるのはとてもうれしいし、
やっとここまで来たか、と、これまでの自分の頑張りに乾杯したくなる。

にしても、
「暇だな」と思える時が来るとは。
しかも意外に早く。

子育ての期間はあっという間。
最中にいるときはそんなことこれっぽっちも思えなかったし、
今まさに最中にいるお母さんたちにそんなことは決して言わないけれど、
自分が通ってきた道を振り返ると、
ああ、過ぎてみればあっという間だったな、と感じる。

心身ボキボキに折れまくって、数えきれないほど泣いて、歯を食いしばって息子たちを育ててきたから、そう思えるのかもしれないけれど。

必死の思いで育ててきた息子たちは、本当に可愛い。

長男がマレーシアに行っている間、
位置情報を逐一チェックして「ストーカー母」になっていた。
帰国後それを伝えたら、
「げ、スマホの電源切っとけば良かった」と言われてしまったけど、
そう言われるのも、息子の成長、うれしい限り。

どんどん、母の手を離れて、遠くに行けばいい。
親のことなんて気にしなくていい。
そんな感情がふと湧いてきた。
どこで過ごしていようと、幸せに生きていてくれたら、元気に生きていてくれたら、それだけでいいんだ。

母はどんどん暇になる。
これからもっと暇になる。

1件のコメント

笑ったり共感したりしながら楽しく読ませていただきました。
お母さん大学に入学したてまだ半年もたっていませんが…天野さんのような日がいつか来るのだろうかと半信半疑です。1歳半の息子と4歳の娘にこれでもかとくっつかれて自分時間ほぼゼロで生活していますが、なんだが勇気が湧いてきました。頑張ります!

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ABOUT US
天野智子
MJプロ/みそまるマスター/お母さん大学岡崎 代表/ 中学2年生と小学2年生の男の子2人の母です。 名古屋市出身、愛知県岡崎市在住。 旧家の農家の跡継ぎ長男の妻として敷地内同居中。 日々試行錯誤しながら、育児に奮闘しています。 育児は難しい!でも幸せ。 その間を行ったりきたり・・・な毎日です。