お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

1才最後の1ヶ月シリーズ②夜な夜なスクワット

娘が泣いたら、4拍子で揺する。

 

これが、生まれたころからの鉄則だった。

 

少し沈みかたにアクセントをつけながら、

スクワットのように揺する。

 

「ホントだ、赤ちゃんって1日泣いとる…(涙)」

そんな思いの中、何か言うと安心する言葉とかハミングはないものかと、

寝不足でボーッとしている頭にひらめいた、1つのリズム。

 

それは

「のんのんのん」

 

今でも、なぜこれを思い付いたか思い出せないくらい、

必死に急に

ひらめいたリズム。

 

でも、それを口ずさみながら、4拍子すると(最後の1拍はお尻をポン)

なんということでしょう!!

ウトウトしているではありませんか!!

 

その時、

「わぁ、私お母さんだなぁ。」

と思った。

子どもと、波長が合った瞬間に思えた。

子どもにとって、私の声やリズムが心地いいのが嬉しい。

これは、ずっと大切な思い出。

 

でも最初の1ヶ月はとにかく15分と眠らない娘。

それどころか、気づいたらミルクが逆流していて、

苦しがっている音で起きたことも。

血の気が引いて、その日からもっと眠れなくなった。

 

そんな日が続いた夜、自分に言い聞かせたこと。

「私は、この子のお母さんで、体だって繋がっていたんだから、

この子が起きてほしいとき、何かで苦しいとき、絶対に私は何かを感じ取って

起きられる!」

そう思って、寝た。思いきって。

 

娘はもう逆流を起こさなかった。

 

すっごく怖かったけど、母になりたての自分を、自分が信じることは

自分へのエールだった。

 

スクワットで抱っこする日々が1ヶ月。

夫も、いい運動だと思おう!と張り切ってくれたのが有り難かった。

でもかなりキツいので、今まで痛くなったことのないような所が痛くなる。

 

「のんのんのん」の効果はその後も絶大。

でも冬場の抱っこで、のんのんのんを一晩に300回位言っていると

声がかすれる(笑)

すると、

「ちゃんと言ってくらさい」

と言わんばかりに、ランランとした目で私を見つめて寝ない娘(笑)

もう、おかしくて笑ってしまう夜中。

だんだんと眠る時間も伸びていった。

 

そして1ヶ月検診の日。

初めて外界へと連れ出し、緊張でなんだかこちらが疲れて帰る。

すると?

 

その日から娘は、朝まで眠るようになった。

外に出た刺激で?そんな時期だった?

まぁ、一般的に理由はイロイロ考えられるだろうけど、

私には

「お疲れさまでした~。第一課終了でぇす。」

みたいに思えた。ひとまず第一段階クリア。のように。

 

夜泣きを共に闘った母は、毎朝ココアを入れてくれるのだった。

その母が1番ビックリ。

眠れた娘と孫にビックリ。

 

雨戸を開けると共に起きる娘が、

神々しくも思えたあの日、もう2年近く前なんだなぁ…。

 

そしてこうして書いてみると、

ずっと音楽をやっていると、子育ても音楽に救われていることに気付く。

リズムとか拍子とか、なんとなく取り入れていたんだなぁ。

歌って寝かしつけていたことも、自分を癒していたのかも。

2件のコメント

お母さんになると考えてなにかをしなくても自然に出来るようになってるのかなあ。
後で考えると確かにそういうことってあるかもと吉村さんの記事を読んで思いました。
やっぱり、お母さんってすごい!

まさにおっしゃる通りです。
すごい集中力が働くのか、お母さんになる前の自分にはなかったスキルが
どんどんついていきます。
のんのんのんが、それの代表です(笑)

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ABOUT US
吉村優
◇MJプロ ◇神奈川県横須賀市在住  ◇2016年生まれ 年長1人娘 ◇わたし版「pokke版」 ◇夫は10歳年上 ◇学童保育指導員  ◇『お母さんのことはお母さんに聞こう』が私のお母さん大学キャッチフレーズ  ◇「母時間ラジオ」パーソナリティ