お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

「やめる」ことに寛容な世の中に~ひとりの母の小さなつぶやき~

息子シンノスケ、

この度、2年生のときにはじめた野球を「友だちと遊びたい」とやめる決意をしました。

年長さんのときにも剣道もはじめたけれど、それも1年生の頃にやめました。

 

たいてい「やめる」ということを決意するときはスンナリいかないのが今の世の中です。

ビックリするくらいに。

もったいないと言ってくださるのは本当にありがたいことでもあります。

ですが、「やめる」ことに、もっと寛容になってもいいんじゃないかなと

心の中では思ったりしています。

 

そんな母親だから辞めちゃうんだというご意見も聞こえるような気がしますね。

私の偏見かもしれませんが。

 

 

知り合いにプロのバスケ選手だった方がいます。

体を故障してしまい、今は違うお仕事をされていますが、

日本の小学生の部活は、みんながプロになるわけではないのに

全員がプロの道を目指すかのように練習をしている。

でも、アメリカでは小学生の頃は

いろんなスポーツを楽しむこと、

体を動かす喜びを知ってもらうためにスポーツをしているから

1年でどんどん違うことをやる子もたくさんいるんだよ

と話してくれたことがありました。

 

もう一つ

大好きな多治見の森の幼稚園「森わら園長のともちゃん」に
長女が1年生のとき、友だちと遊ぶことに夢中でテニスをやめたいと言ったときに、
相談したところ

「親としてはこれまで続けてきたんだし、もう一歩。 そう思うともったいないな・・・と思うのだけど。 友達と遊ぶのって子どもにとって何よりも優先されていい大事なこと。 友達とつながりあって遊べる子は必ず幸せな人間になれる。 私もよくやっちゃうのだけど、子どもが選択間違いをしたことをとり上げて次はもう応援しないと迫ったりすることは、大人の権威を使っての脅迫だと感じています。 どこまでも子どもの応援団でいること、失敗しても失敗しても、子どもを信じ続ける、それが親の唯一できることだと思います」

と話してくれました。

 

「やめる」ことは次のステップに進むということ

 

中には

「大丈夫?剣道も野球も辞めて・・・」と心配してくれたお友達もいました。

親身に思ってくれるからこそ心配してくれているのだと思います。

私も親なので不安に思う気持ちがゼロかというと、そんなことはない。

 

でも、声を大にして言いたい

「大丈夫!!!」

誰がなんと言おうと大丈夫!!

剣道も野球も確かに今、やらないという道を選んだかもしれません。

私たち大人にとって、幼い彼の1年は、まだまだこれからで、
大した経験にもなってないと思われる方もいるかもしれません。

根気が足らない、

この先もなんでも辞めグセがつくんじゃないかと心配になることもあるかもしれません。

でも、彼にとっては貴重な貴重な幼いこの時期に経験すること、知ることができたのです。

 

「やめる」ことはもったいないかもしれない

けれど

どうかどうか、たくさんの同じ境遇にいるであろう子どもたちに

「やめる」ことをマイナスに伝えるのではなくプラスにしてあげてほしい

 

1年でも、半年でも、3ヶ月でも、たった1日でも経験できたことをプラスに伝えてあげてほしい

私たち大人が知っているように、人生は思っているよりもあっという間に過ぎていく

 

だからこそ

たくさんの喜び、楽しみ、経験を子どもたちにさせてあげたい

たとえ

それが「友だちと遊ぶ」という選択だったとしても。

 

私は今しかない、大人になっては決して取り返せない

「友だちと遊ぶ」という時間を大切に見守ってあげたいなぁ。

 

ひとりの母の小さな思い&つぶやきでした。

 

 

 

 

 

4件のコメント

確かに、やめたらもったいないって思ってしまうかも…やめる方よりも、友達と遊びたい、を自分で選んだって方に目を向けてあげたいですね!いざ自分の子の時になったらそう思える心を準備しておこう…!

続けていくことも大切なことで、そこにはお母さん達や関わってくださっている方々の努力があることに間違いなくて。
そこを否定する気持ちは無くて、感謝しかないのですが、、

「やめる」事も有機が必要で、れそうなった時の夫や周りの先生がたの対応と子どもの気持ちを調整してあげるのは
私しかいなくて、、私も心折れそうになることもたくさんで、、

たった1人でいいから、その子の決断を認めてあげる人がいるといいんだと
自分へのエールを込めての投稿でしたー

これは親の根本を子どもから試される一つのことだと経験者は思います。
私の親としての基本姿勢は子どもに必要なその時々は何かを知っておくこと。
3歳までの基本は親としっかり愛着関係ができるようになること。
それができてこそ社会性を身につける基本ができるということ。
そして今時の小学生は遊び仲間を見つけることは至難の業時代になり、だから親はお稽古事などに向くのもわかります。
お稽古事を遊びを交える発想のある指導者ならいい出会いとなるかもしれませんが、子どもは遊び仲間が欲しいのです。
仲間が見つかったらそちらを優先するのが小学生時代の大事な心掛けだと、私は思います。
我が息子がそんな先駆者でした。
1年生の時、ピアノを伝授したら自分でピアノを遊び始める子どもで1年間だけで自分で終了宣言。
5年生の頃、学校の授業がつまらなさそうだったので進学塾の冬期講習に挑戦させたら
学校とは全然違うとわかったけど、小学氏時代は友達と遊ぶ方が大事だから行かないけど中学になったら行く。
そして自分でしっかり状況判断をしながら自己決定していく人に育ち、今ではキーボードを趣味にしているようですよ。
しんちゃんもそのタイプになるように一緒に見守らせてください。

みちこさん 先輩お母さんとしてのお話、本当に参考になります。ありがとうございます。
私が常に大事にしておきたいのは、子どもが選択した決めたことに対して、自己肯定感がちゃんと持てるようにしてあげたいと思っています。
「やめる」ことも「つづける」ことも、自分で決める。
それを親は応援する。

最近思うことの一つ学校にしても習い事にしても部活にしても、本人が決めるまでは、本人がSOSを発信しない限りは
こちらから「学校」「部活」「習い事」に関して親が親のマイナスな価値感を伝えてしまってはいけないのだと思います。
親がワクワクした気持ちで+を伝え続けることで気持ちが持ち直したりするのかなと
私はしんのすけを見ていて、野球よりギターが好きなんだなとわかったときから
野球はもういいんじゃないみたいなことを言ってしまったときがあって、
それが影響してしまったかわかりませんが、、しんのすけから言われるまで言っちゃいけなかったなとちょっと反省しているところです。

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ