誕生日に母を想う

誕生日に母を想う記事を拝見して、

そうか、私も書こうと思っていたら今年もあっという間に歳を重ねました。

 

 

私は、

三姉妹の末っ子として誕生しました。

年の離れた姉妹で、

母が私を産んだ歳と、私が娘を産んだ歳は同じぐらい。

当時はまだ30代前半でも「マルコウ」=「高齢出産」の印を母子手帳に書かれたそうです。

 

 

母は、小さい私を連れてあちこち出掛けてくれました。

電車で、大船や横浜、箱根にもよく行きました。

 

通わなければいけないはずの幼稚園も、

「今日はお母さんとお出掛けしよう」と母に言われて、よく休んでいました。

幼稚園があんまり好きになれなかった私には、

もっとも好都合なことでしたが…。

 

休ませてまで、あちこち出掛けたりして過ごしたその理由。

それは

末っ子のこの子が、

姉妹の中でお母さんと過ごす時間が1番短いのだから、

あちこち連れていって、この子との時間をたくさん作ろう。

と、思ったからだそうで。

 

思い出せばどこへ行くのも一緒。

誰かに預けられて、母だけ出掛けた記憶はないし、

聞いたことがない。

そうして、時間を大切にしてもらっていたのですね。

 

 

母は、小さい頃に自らの母を亡くしています。

小学生の頃でした。

まだまだお母さんと過ごしたかったでしょう。

お母さんとの別れがあまりにも突然だったことを

子どもの頃に聞いた私のショックは大きく、

お母さんに甘えたりお母さんに頼りたかった時期に

しっかりしなければいけなかった子ども時代を過ごした母の気持ちは

末っ子として家族みんなに愛されて育った私には、想像もつかないもの。

 

 

そしてまた、

お母さんを出産で亡くした私の母にとって、

私の出産はトラウマを思い出させるようなものでした。

 

妊娠中に入院。

妊娠自体は順調だったものの、

骨折すらしたことがない家族の中でただ一人、

全身麻酔をされて、緊急帝王切開での出産になった娘の私。

出血も多く、産後は鉄剤をゴックンと飲み込む姿に。

 

 

「あの出産とあの時期は思い出すだけで体が震える」

と母は言います。

 

 

そうだよね、ずいぶん心配をかけました。

 

無事に生まれて抱っこしたときは、両方にホッとしただろうと思います。

 

 

三姉妹の末っ子の私は、母の後ろに隠れて

世の中で、親しか信じてませんから!

とでも言うような子どもでした。

 

 

それがこんなに色んな人と会話ができるようになったきっかけは

ガールスカウトに入ったこと。

ガールスカウトで色んな国や地域の人と関わり合えたことでした。

 

三姉妹はみんなガールスカウトに入団して

母は所属していた団の団委員長まで務めました。

 

なぜ三姉妹をガールスカウトに入れたか?

それは、若くして結婚、姉を出産をした母にとって

自分の考えだけで子育てをするにはきっと何か足りないことがある。

ガールスカウトでは社会教育もされているので、

きっと充実した経験になるだろうと思ったから。

 

「子どもにとっていい経験になるから」は、よく聞く話ですが

自分の子育てに足らないことがあるかもと

世の中へ出て、智恵を借りたり、一緒に経験(活動も一緒にしていました)することで

お母さんとしても成長しようと思った母の思いに

すごいなぁ。そして、いいところに入れてくれたなぁと今でも思います。

 

 

いつも思いますが、

いつか、誰かがその命を繋いでくれたから今日の命がある。

どれもこれも奇跡が重なっている。これって本当にスゴいことです。

私のお誕生日は、命のリレーのバトンが渡された日。

会ったことのないおばあちゃんも、

しっかり私の命と繋がっている。

 

そしてそれが、私の娘へ繋がっている。

 

お誕生日おめでとうと言ってもらえるこの日、

こちらこそ、生んでくれてありがとうの日です。

4 件のコメント

  • 吉村さん

    12時過ぎちゃったけど、誕生日、おめでとうございます。

    そして、お母さん大学の『誕生日に母を語る』の企画を思い出してくれてありがとう!

    そうだ、そうだ、お母さん大学には、こんなに素敵な企画があったのだと

    吉村さんの記事を読みながら、改めて思いました!

    素敵なお母さんですね。

    母になるということ、本当に命がけ。

    母から母へ、さまざまな思いが重なり、ひとつになり

    歴史をつくっていく。

    吉村さんも、今、子どもを育てながら、

    未来のわが子の歴史をつないでいる。

    素晴らしい記事を、ありがとう!

  • 私も藤本さん同様 遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!!

    長文の記事 時間がかかったのではないですか?
    すごい!読みごたえありました!!

    >いつか、誰かがその命を繋いでくれたから今日の命がある。

    どれもこれも奇跡が重なっている。これって本当にスゴいことです。

    私のお誕生日は、命のリレーのバトンが渡された日。

    会ったことのないおばあちゃんも、

    しっかり私の命と繋がっている。

    私もそう思います
    命がつながってこうして 今の自分がいるのですね

    吉村さんのお母さん素敵です
    吉村さんが末っ子だからとよく吉村さんとの
    時間を作ったり
    自分の考えだけでなく 世界を知ったほうが良いと
    ガールスカウトに入れてくれたり
    まさにお母さんです!母力が溢れてますね
    とっても感動して今心が温かくジーンとしています
    ありがとうございます

    • 尾形さん、長文お読みいただきありがとうございます(;_;)
      そして、ジーンとしていただけて私も嬉しいです。
      私も娘には色んな人に出会って、色んな世界を見て育ってほしいと改めて思いました。
      今日の思いを大切にします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    吉村優

    横須賀支部「みよむら」の“むら”の方です(^-^) 2016年11月生まれの娘と、ジャイアンツ命な年上夫、 そしてサザエさんみたいな私の3人家族です。 元放課後児童支援員。子どもたちの「鬼大魔王」でした。 海風と、アメリカの風薫る横須賀に住んでいます。 笑えた日も泣ける日も、みなさんと共有出来たらと思っています。(^-^)