お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

法廷ごっこ

静粛に!!

裁判長の一言でこれまでざわついていた空間が
一気に静まり返った。

これより証人尋問をはじめる

証人、前へ

「ハイ、裁判長。あれは、●月●日●時●分頃、
近所のスーパーで目撃したことでございます。。
レジにならぼうとした若い女の人の前で、
前に並ぶこの男がオナラをしたのです。
それは臭い臭いオナラのようで、
その女の人は目に涙を浮かべしかめっ面をしていました」

「被告人、証人の言うことに間違いはないかね。
この国では人の前でオナラをすることは刑罰に値する。
その重さはオナラの臭さで決まるということを知らないではあるまい」

「裁判長、それは何かの間違いです。決して私ではありません。
神様に誓ってもいい。私は生まれてこのかた、人前でオナラなんてしたことありゃしないんだ。ましてや若い女性の前でなんて。できるはずがありません」

「そうか、被告人はこう言っているが、証人、オナラをしたのは、
この男に間違いはないのか?見間違いだってことは?」

「間違いありません。その証拠に、慌てて手で風をおくり知らぬ顔をし、違う列に並びなおしておりました。そのわざとらしい顔、わたしは忘れません」

2030年、ある事件が発端で世界中の国々でオナラ法ができた。
取り締まり方は、その国々で異なってはいるが、
どの国でも「人前でオナラをすることを禁ズ。したものは罰する」というものであった。

これを機に人びとは外に出る機会を減らし、
食べるものもオナラが出やすいモノは控えるようになった。

 

 

とココまで。

真之介とイチカが車の中ではじめた法廷ごっこ。
オナラの話を細かくする真之介に
いろいろ想像力が止まらなくなった私でした。

どこまでが子どもたちのやりとりで、
どこからが私の想像かはお任せいたします。

こんなバカげた社会がもしかしたらあるかもしれない。

いや、

しっかり考えていかなければ、
起こりうるかもしれないと思った車内の出来事でした。

*トップの画像は幼稚園クリスマス劇の王女役イチカ。
5か前の写真。この頃には想像もできない世界が目の前にあるんだな。

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ