お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ホタルは今年も生きてます

大阪市東住吉区の自宅で平家ホタルを卵から育てている、
ホタルおじさんの阪本裕一さんに会った。
自宅の庭や倉庫には水槽や養育ケースがたくさん並んでいて
夜8時以降は一年中ずっとお世話しているという。

成虫も幼虫も光を放っている。
たまにケースを飛び出したホタルたちがふら~と庭を舞う。

毎年、あちこちのイベント用にもらわれていく。
もしかしたら、あなたの知っているホタルイベントでも
阪本さんが育てたホタルたちが活躍しているかもしれない。

今年はホタルイベントの中止が相次いだ。
田辺の「ホタルと七夕の夕べ」も中止されたが
ホタルたちは順調に育っていた。
7000~8000匹!
近所の人がマスクをつけて用心しながら
入れ替わり立ち代わりでホタルを見に行く。
みんなでワイワイはないけれど、ホタルの光に笑顔があふれる。

コロナ禍で私たちは普段の生活ができないから
ぼやいたり、悲しんだり、諦めたりしているが
生き物たちは今をどう感じているのだろうか。
台風や地震、天災と同じように受け止めているのだろうか。

今、生きているホタルたちの寿命は変わらない。
たくさんの命がこの夏を静かに過ごしている。
はかなくてやさしい光を見ながら
私たちも生かされていることに感謝しないといけない。