お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

6年の軌跡

2024年3月2日(土)。
末っ子四男が保育園を卒園しました。

末っ子を授った時、「最後の新生児育児だと思って、育休中は赤ちゃんとたっぷり過ごすぞ」と決めました。決めたんです、決めたはず。。。でも、自分で立ち上げていた活動もあり、四男が3ヶ月の時に復帰、更には職場には週に1回の勤務というお話を頂き、4ヶ月から子連れで復帰しました。

あれ?こんなはずではなかった…と思いながらも、職場では新生児を抱っこしたいスタッフによって、四男はたくさんの人に抱っこされてきました。ですが、だんだんと子連れでは仕事が回らなくなる業務も増えてきたこともあり、7か月~1歳になるまでは一時保育に預けることにしました。正直葛藤でした。

育児は期間限定だし、仕事なんて代わってくれる人はいる。。赤ちゃんは生まれた瞬間から泣くけれど、実際に涙はいつから出るのか?見えるようになってくるのはいつくらいかな?などの観察をするくらい、これまでの育児とは違った視点で人の成長を楽しみにしていた自分、先の成長が若干想像できるだけにこの瞬間を見逃したくないと思っている自分がいる。でも、育休中でありながらも振ってくれた仕事を無駄にもしたくなかった。しかもミルクを一滴も受けつけず、搾乳した母乳でも哺乳瓶だと飲まないという手ごわい四男。

仕事だけなら仕事をあきらめたかもしれない。でも、上の子の療育の付き添いもあり、以前のように両親に気楽にお願いできるわけでもなかったという環境も手伝い、一時保育を決意。

手ごわい四男を唯一預かってくれた一時保育での出会いが、この先の6年間を変える出来事になろうとはその時は思ってもいませんでした。

「お母さん、大丈夫だよ。何とかなるよ。お仕事頑張って。」
そんな言葉を毎回かけてもらい、預けている間はとにかく仕事に打ち込みました。
働くお母さんを心から応援したいという気持ちがあふれている保育園に安心して預けられた私は、系列の保育園の0歳児クラスに入園させることを決めました。でも、またここで悩みます。

上3人とは違う保育園でいいのかな?
2ヶ所の保育園と学童のお迎えをこなせるのかな?

2ヶ所の保育園の送迎は1年限定だし、何とかなる!!!と自分に言い聞かせて、四男だけは別の保育園へ行くことに。自然豊かな保育環境で、どろんこになりながら、たくさんのことを経験してきた6年間。染物や縫物、梅シロップづくりなどの手仕事があったり、年長では太鼓や荒馬踊り、片道2キロの畑までさつまいも掘りに行ったり、瀬戸のお茶碗を買いに電車でお出かけしたり…。

毎年どこかの委員会に所属して委員会活動があったり、お祭りなどのイベントも盛りだくさんで、保護者の出番もたくさん。毎年お誕生日にはメッセージを書く紙を渡されたり、保育園で発行するお便りの原稿を頼まれたり、ポシェットや風呂敷、クリスマスのグッズを作る宿題を出されたりと、上の子の時とは違う保育園生活に、ただただ驚くばかりでしたが、親子共に充実した保育園生活でした。

集団生活の中でも1人1人の個性を大切にしてくれて、「その子のタイミングを待つ」ことを大切にしてくれました。左利き且つ大勢の場に飛び込むのが苦手な四男をそのまま受け止めてくれて、最後の1年は先生も目を見張るほどの急成長を遂げることができました。

卒園式では30人1人1人に贈られる歌を歌い、卒園証書をもらい、将来の夢を発表するので、3時間かかります。そんな卒園式を小さい時から見てきているので、子どもたちにとっては「憧れの場」らしいです。

堂々と入場して、椅子に座る。
名前を呼ばれたら、「ハイ!」と返事をして、壇上へあがり、丁寧にお辞儀。
自分の歌を誇らしげに歌い、受け取った卒業証書を笑顔で四方に見せる。
そして、「まつもとしょうです。大きくなったら、消防士になりたいです。どうしてかというと、火事になったおうちの火を‥‥水で消したいからです。それと、人を助けたいからです」と発表して、また丁寧にお辞儀して席に戻る。

そんな四男の姿を見て、「かっこいいー!!」と素直に思いました。
将来の夢も卒園式まで内緒だと言われていたので、将来の夢の中身も楽しみにしていましたが、それ以上に大人数の中でも堂々とこなしている四男。。。

たくさん頑張ったんだなぁ。
四男の歌を歌いたくて、ハハも歌の練習を頑張りました。
卒園式後は、お父さんによるロックソーランでは、保育園行事に極力関わるのを拒否していたチチが参加してくれました。最後の頑張りを出してくれたんだと思います。

卒園式の後に渡された6歳の誕生日の時に宿題として渡されたタペストリー。
6年分の写真をぎっしり貼ったタペストリーには松本家の色々な6年間が詰められていました。
みんな大きくなったなぁ。あそこにもここにも出かけたなぁ。あんなこともこんなこともあったね…と写真から思い出話に花が咲き、改めて「是非入れたい!」と思った保育園に通えて良かったと思います。

3・4ヶ月の頃からファミサポさんに預けることも多々あり、早い月齢から預けていたけれど、色々な人に助けられて四男は大きくなることができました。

最後に…
16年間の保育園の送迎もまもなく終了。わたしって、16年間も保育園のハハしていたんだ…

6件のコメント

四男くんご卒園、
そして16年の保育園ハハ(!)卒業
おめでとうございます。

こぼれ話は聞いていたけど
ほんとに良い園だったんだなーと改めて。

預ける勇気も、24時間自分でやる勇気も
ぜーんぶ同じ母ゴコロ。
どっちがどうとかの比較ではなく、
小さな頃から家族以外の人と沢山触れ合うことが
子供にとって貴重なのは間違いないように思います。

まだまだ続く小学生ハハの
(いや、まつりさんからしたら残り6年くらいはラストスパート感覚?!笑)
レポートも楽しみにしてます(^^)

保育園の話、色々聞いてもらったねぇ(笑)
家族以外の誰かとたくさん触れ合う…小学校に履いてからもそれが続けられたらいいなぁって思うんだけど、案外小学校に入ってからの方が難しい気がするんだよね。。

末っ子だから、小学校生活も客観的な視点で観察しているような気がするけれど、レポートは書けるようにしたいなぁって思います♪

卒園、おめでとう。素晴らしい園生活だったようですね。
末っ子くんもがんばった。でもお母さん、本当にがんばりましたね。
迷いながらも、いい方たちとのご縁と、末っ子くんのがんばりと、そして家族の支えのおかげで
過ごした6年間は尊いものですね。
今はいろんな思いでいっぱいでしょう。
どうか、今しか味わえない母としての喜びと感動に浸ってくださいね。

兄たちも羨ましがるくらい素敵で素晴らしい保育園でした♪
母っていつも迷ったり葛藤したりしながら日々を送っているなぁって思います。それもいつか予期思い出になるんでしょうね。

ご卒園おめでとうございます!
愛情いっぱいの保育園だったこと、この記事でとても伝わりました!
一人ひとりへの卒園の歌、それは泣ける!!
そしてそして16年間の保育園の母、本当にお疲れ様でした!!
私も来週末息子の卒園式。長女から9年かよった幼稚園ともお別れです。
母も卒業証書ほしいね!!笑

今度、息子の卒園の歌(というか、歌詞を)を読んでもらいたいです♪

それにしても9年の幼稚園ママも長いですよね~
卒園証書、自分たちで作っちゃいます???(笑)

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ABOUT US
松本茉莉
4人の男児の母。 耳がきこえないママが地域に住むきこえる人と繋がれるようなきっかけづくりをしかけるために活動中。 また、発達障害を持つきこえる子どもを育てているきこえない親が集える場、情報交換ができる場、勉強できる場を定期的に開催中。 文字を書くことが好きなので、母親目線、当事者目線で発信していきたい。