小学二年生の長女、幼稚園年中の次女、3歳の長男…
三人兄弟の我が家。
最近頻繁に行われる物々交換。
いや、取り引き?
人生の駆け引きとでも言うべきか。
今日はお昼寝で食べ損ねたアイスを、夕食後に特別に、末息子に食べさせた。
もちろん、長女、次女はオヤツの時間に食べている。
それを一口貰おうと、まとまわりつく次女。
「げんちゃん、一口ちょーだい」
と、いつもより甘く優しいトーンで声をかけるも、
「やだよーー」
と、3歳の息子は冷たく言い放ち、美味しそうにペロペロ食べている。
5歳の頭で必死に考える次女。
ゴソゴソ何をしだしたのかと思えば、
自分の洋服棚に隠し持っていた〝グミのぷっちょ〟を取り出してきた。
(そんな所に隠してたんかい!とココで母は衝撃)
そして、交渉を始める。
「げんちゃん、ぷっちょ一個あげるから、アイス一口ちょーだい」
ペロペロとアイスを舐めながら、ぷっちょをチラ見する息子。
少し沈黙の後、黙ってアイスを差し出した。

躊躇なく、ガブリ!!っと、大きな大きな一口で食べる次女。
あまりの一口具合に、ショックを隠せない息子。
しかし、交渉成立したので文句は言えない…
またペロペロと息子は食べ始めた。
そこへまた、次女が続ける。
「げんちゃん、もう一口ちょーだい!」
息子はもう嫌だと首を大きく振る。
「じゃぁ、今度はぷっちょ2つあげるから!」
と粘る次女。
交渉成立でアイスをまた一口ガブリした。
そんなやり取りを黙って横で見ていた、小学2年生の長女が、いきなり言い放つ。
「ねぇはーちゃん、そのぷっちょと、ミカン交換しない?」
とまた新たな交渉開始。
ぷっちょ残り全部と、今日のデザートみかん一個。
次女はかなり迷う。
みかん好きの次女の心をくすぐる、さすがの姉。
てか、そんなに、ぷっちょの価値ってある?と突っ込みたくなる母だが、黙って結果を見守る。
結果、交渉成立。

長女はぷっちょを、次女はみかんを手に入れた。
黙って黙々と食べる3人。
一応、平和な結果?!
毎日のように繰り広げられる、こんなやり取り。
交渉の仕方に個性があり、
それぞれ価値をおいている物が違うのもまたそれぞれで面白い。
なんだか〝生きてる〟感じがする。
〝生きていく力〟を学んでいるなーと思う。
側から見たらしょーもないやり取りも、
彼らにとっては刺激的で重要なサバイバル。
そんな時間を側からクスクス笑いながら、お皿を洗っている私。
今日も平和で感謝です。