ここで待っているよ

「クリスマスケーキを一緒に食べてくれる人を募集します!」

学童保育の指導員時代、小学生だったその子が

かわいいケーキの写真をSNSに載せていた。

 

すぐさま応募してみると、

たくさんのお友達がいるにも関わらず、我が家を当選させてくれた。

 

当時の相棒指導員も、

仕事の合間をぬって来てくれるとのこと。

やっぱり季節はクリスマス。

うちに来る前に、

美容院に行ってくるというその子を待つ気持ちは

年頃の子を持つ母。

 

そして我が家に到着したその子が

私がお昼を作っている姿に、まず一言。

 

「なにこの光景、最高じゃん!」

 

そうだ、この子が帰ってくると、

私はよく学童のキッチンに立っていた。

 

「今日なーにー?」

ランドセルを背負ったままそう言うので、

「いいから手を洗っていらっしゃい。」

と言っていたっけ。

 

娘は若いお姉さんが来たので、

テンションマックス。

私の元相棒は男性で、

娘はこの人に白目のむき方を教わった。(こら)

 

遊び疲れた娘を私が抱っこすると

その子は

「お母さんて、すごいよね。」とつぶやいた。

「そうだね、あちこち筋が痛いのよ〜。」

なんて夢のないことを言いながらも、

そんな風に思っている事が

とても嬉しくて。

 

思えばこの子も、

いつか、お母さんになる日はそう遠くないのだろうと思った。

 

すると帰りがけ、

「これ、あげる。ちょー、いいニオイだよ!」

と、オススメのヘアオイルをくれた。

 

かさついた手や肌がバレたかなと思いつつも、

今をときめく20代の、そんな心遣いが嬉しくて、

もうクリスマスプレゼント何もいらない!

と、思えるほどだった。

 

いつもは冬至にたくさんお客様を招く我が家だが、

今年はこの2人が来てくれただけで

本当に楽しかった。

 

会えなくても、ご縁を大切に繋いでいよう。

 

「明日もあしょぼーねー!」

そう、心のお姉ちゃんに別れを告げた4歳。

 

時系列がまだ分からない娘は、

きっと何日経っても

「昨日たのしかったね」

と、この日のことを話すだろう。

 

そして、

あの子がお母さんになったら、

きっと

「あなたなら大丈夫。」

そう言えると思う。

 

ヘアオイルの香りを纏って、

私も、その日を待っていようと思う。

ABOUTこの記事をかいた人

吉村優

◇MJプロ ◇神奈川県横須賀市在住 ◇1人娘のお母さん ◇わたし版「pokke版」 ◇夫は10歳年上 ◇放課後児童支援員 ◇『お母さんのことはお母さんに聞こう』が私のお母さん大学キャッチフレーズです。「母時間ラジオ」パーソナリティ。