お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

職業:母親

先日も、あるお母さんと会って「子育てが辛い」って。生まれた当初から辛かったけど、ずっと変わんない。旦那さんは育児に協力してくれない。で、これからどういう気持ちで子育てすればいいですか?って。この辛さはいつなくなりますか?って。
結論から言うと、その母親は母親業の凄さを知らない。気づいてないの。どういうわけか世間では。子供を育てることが当たり前だと思われてる。でも、全然当たり前じゃなくて。お母さんは凄いことをしてるんだよって。自分のすごさに気づいてくださいって。
そう話しました。
サトウさんが子育てに関わったのが、双子が生まれて10か月を過ぎた頃。それまで全く関わらなかった。
仕事から帰ると子供の顔を見るのは一番最後。子供と奥さんが同じ部屋で寝て、自分だけ別室で寝た。
そんなある日、奥さんが泣きながらサトウさんに言ってきた。
育児が辛いって、毎日ほとんど寝てないって。
もうぼろぼろだったよ。
その顔を見てから育児に参加するようになった。
で、結局。
その日から毎日、奥さんは別室で寝て、サトウさんは子供と一緒に寝てる。
順番にだっこして、寝かしつけて、夜中に起きたらミルクを作って、10カ月を過ぎてからはサトウさんがこれを一人でやった。
離乳食を作る以外の家事と育児はすべてやってきたと思ってる。
今まで外で仕事してたから気づかなかったけど、うちの奥さん、この10ヶ月間すごいことしてたんだって。
壮絶な10カ月間だったんだって。
今まで、わたし達男は外で命懸けで働いてると思ってたよ。
25歳で起業して、会社を経営して、有難いことに仕事もうまくいって。
でもね。
いちおう言わせてね。
世の中のお母さんたちに比べたら、私たち男の仕事なんて遊んでるようなものでした。
こんなことを言うと、世の中のお父さん達に怒られるかもしれないけど。
子供を育てるお母さんってすごいんだよって。当たり前じゃないんだよって。
そう言いたいの。
今まで男の私は子供を育てることなんて当たり前に出来るという感覚がどこかにあった。
少なくとも私は、そう思ってたよ。
でも、違った。
子育ては想像を絶した。
当たり前のように24時間労働、休憩なし、クリスマス、正月も働く、睡眠なし、タダ働き、完全不眠不休無給。
もっとすごいこと言うよ。
母親は育児を当たり前にできると世の中のほとんどの人達から思われてる。
その証拠にお母さんは褒められない。
誰からも賞賛されない。
誰かに褒めてもらうために育児してるわけじゃないと思うよ。
でも外で働いてる私たちは良い成績を出すと褒められるよね。自己重要感を満たしてくれるよね。
でも、お母さん達は誰からも
褒められない。
なぜ、褒められないか?
周りから当たり前だと思われてるから。
実は世の中で一番凄いことをしてるのに当たり前だと思われてることをひとりで黙々とやる。
そして、世間から当たり前だと思われてることに気づいてるお母さんもいる。それでも、黙々と我が子を育てるの。
「育児が辛い」という言葉は誰からも採用されず、ひたすら我が子と向き合う。
お腹に命が宿ってから今まで、本当に命を懸けてくれていたのは「母親」という存在でした。
どんな立派な人たちより
お母さん達にはかなわないよ。
なので、もし。
今子育てが辛かったら。
自分はすごいことをしてると思ってください。
職業母親という大事業をしているんだって。
自信をもって生きてください。

@サトウさん(4児の父として子育て中)インスタグラムアカウント
satousan_official 「職業:母親」より引用
※掲載許可はいただいています。

コロナ禍で閉塞感の漂う世の中で、何か元気がでるような発信がしたくて、投稿させて頂きました。

コロナ禍で沢山のものが失われ、世の中は大きく変わりつつあります。
2020年3月、緊急事態宣言、外出自粛が発令された際、子どものお世話がいかに重労働であるか、改めて世の中の多くの人たちが認識することとなりました。
今まで空気のように社会にあって当たり前で、日の目を浴びることが無かった「お母さん業」。そんな中、世の中の人たちが「お母さん業」の存在の大きさに気がついたのは、とても良いことだと感じています。

この先、世の中は色々な意味で変化していくと思います。ですが、「職業:母親」という大事業がもっと認められる社会になるよう、MJプロとして考えていきたいです。

6件のコメント

藤本さん
そうですね。
なかなか笑顔になれていなくて…日々反省の毎日です。
閉塞感漂う世の中だからこそ、元気になれるような発信を今後もしていきたいなと思っています。

藤川さん、こんにちは。

男のサトウさんが、お母さん業を理解してくれて嬉しいです。
世の中の男性が、こんな風に思ってくれたら、お母さんは少し楽になるかな、と思いました。

青島さん
こんにちは。
青島さんともかれこれ1年くらいリアルでお会いできていませんね。
また今度、折々会でお会いしたいです。
お母さんを経験した女性の子育て論はよくお見かけしますが、子育て中の男性の発信というところが真新しく、まさに令和の時代っぽいかな?と思い記事にさせていただきました。
世の中で多くの方に「当たり前」と思われているから辛いって言うのも、物凄く共感できると感じました。
お母さん業の有り難さ、凄さを理解してくれる男性が、世の中に増えていくと良いな、と思いながらわたしも発信を続けていきたいと思います。

いい記事を紹介していただきました。
当たり前だと思っていたことは、今だからこそ沢山あったことに気が付くこともできましたよね。
当たり前の有難さにジワリと感謝の気持ちがでてきてみんなが幸せになりますように。

みっこさん
コロナ禍になって多くの方が不自由で不安な思いをしていると思いますが、逆にコロナ禍になって良かったことのうちの一つが、「当たり前だと思っていたものが、実はそうでは無かった」ということに多くの人が気がついたことだと思っています。
子育ての大変さ、3度の食事が簡単に手に入ることのありがたさ、医療保育教育機関の関係者の働き…。
世の中でますます分断が進み、殺伐とした空気が漂う中、どうすれば困難を乗り越えられるのか、考えるヒントになれば良いなと思っています。

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ABOUT US
藤川綾子
北海道出身静岡県静岡市在住。MJプロ。2017年5月、2019年6月生まれの息子がいます。お母さん大学での出会いや学びを大切に日々過ごして行きたいです。よろしくお願いします。