お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

父と背中とシューマイと

昨日、父と母と妹でドライブをして、

久しぶりに父と並んで歩いた。

並んでと言っても、私は一度も横に並んだことはない。

私は、いつも父のちょっと後ろを歩く。

 

あー、懐かしいな

 

いつもこうやって父の背中を見ながら

 

歩いていたなぁ。

 

ズンズン歩く父についていくの大変だったよな。

 

それにしても

 

相変わらず、大きな背中だ。

 

小さな頃は、この背中に妹と乗って遊んだな。

お馬さんもよくしてくれた。

背中につかまっとけよ!と言って、私と妹を背中に乗せて、遠くの海まで父が泳いで連れて行ってくれたこともあった。

 

何か、、言おうかな

 

「ねぇ、お父さん、お父さんがいてくれたから今の私があるよ」とか?

 

「お父さん、いつまでも元気でいてね」とか?

 

言えない言えない。。。恥ずかしくてとても言えないよ。

 

でも、何か、、感謝の気持ち言いたいな。

 

手でも繋いでみる?

 

無理無理無理無理無理無理!

 

すると、くるっと父が振り返ってぶっきらぼうに、

 

「シューマイ、もう一箱持って帰れ」

 

と言った。あ、さっきお父さんがお土産に買ってたやつか。

 

「あ、あ、ありがとう。でも、いいよ。お母さん、シューマイ食べれるの楽しみにしとったよ」

 

父「あ、そっか。じゃぁダメか・・・・」

 

・・・・

 

そういって、またズンズン歩き出した。

そして、しばらく歩いてまた、くるっと振り返って

「家族が多いんじゃけー、シューマイ持って帰れ」

と言ってくれた。

私「良いってばー。一箱はもうもらっとるけん。お母さんも食べたいんだってー」

「おーそうか?お母さんが食べたいんやったら、ゴニョゴニョ」

「ありがとう。」

あ~~~、いつもいつもの感謝を言葉にしたいんだけど、シューマイのお礼しか言えない。。

もどかしく思いながら、また父のちょっと後ろを歩き出す。

ありがとう。お父さん。

自分が子どもでいても許される場所が、まだあることに、感謝感謝。