お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さんが蛙と楽しむ母時間!

「ブンナよ、木からおりてこい」(水上勉・若州一滴文庫)は、一匹の蛙のものがたり。命の大切さを伝える、文豪水上勉が書いた童話。

久しぶりにこの作品が、私に飛び込んできた。
10年前、この作品に出会い、感動し、多くのお母さんたちに読んでもらいたいと、「ブンナプロジェクト」を立ち上げた。

水上勉氏が、数ある作品の中から、唯一、後世に残したい作品と言った童話。

お母さん大学×青年座とコラボして、国立芸術劇場で、親子対象に主催公演をしたり、
宮本亜門氏がこの作品をワシントンでミュージカルをやると聞き、仲間とツアーを組んだ。

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新国立芸術劇場でお母さん大学主催で上演

けど、残念ながら、英語劇ミュージカル「ブンナよ、木からおりてこい」は、渡米で疲れていた私たちを、やさしい眠りに誘った。亜門さん、ごめんなさい。

日本海の、どちらかというと、暗い世界を表現する水上勉さんの作品が、アメリカ的明るさのミュージカルになり、正直、面食らった。

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しばらく、コロナ禍で冬眠状態だったが、この夏、海が見える横浜みなとみらいに、母時間をウミダス場「ワーホプレイスとらんたん」をつくった。

まるで、ブンナ気分。冒険の旅のはじまり、ブンナ心地がする母時間。

作品のあとがきに、「母たちへの一文」を書いた水上氏。
そこには、この作品を書くことで、母親や子どもたちとともに、この世の平和や戦争のことを考えてみたかったと。

子育て支援の活動をはじめた30年前。
子育てをしている自分が、社会と遠いところにいるような気がして寂しかったあの頃。多くの母親たちにとって、子育ては「我慢の時期」。当時は、子どもを預けることさえ、批判される時代だった。

だからこそ、お母さんが夢を描く日が誕生した。

が、時代は変わり、今のお母さんたちの不安は、昔とは少し違う。

働くための支援もある。評価される仕事もできる、安心して子どもを預けることもできる。

でも、何かが足りない。心が満たされない。
子育てが辛い、子育てが大変と、多くの母親たちが、子育てのブラックホールに入る。

厚生労働省は8月27日、令和2年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数(速報値)を公表した。件数は20万5029件で、前年度より1万1249件(5.8%)増え、過去最多を更新した。

悩みを相談できる場所があることはありがたいが、20万件のお母さんの悩みを、誰がどう解決できるのか。

児相に相談もいいけれど、
海が見える「ワーホプレイスとらんたん」で、一匹の蛙、ブンナと共に、高い木のてっぺんに登ってみませんか?

命を産んだ母たちが、蛙になって木に登ったら、私、何に悩んでいたっけ? と、すっきりするかも。

そんな母時間を、一緒に過ごしませんか?

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ワーホプレイスとらんたん5階

母時間プロジェクト
「ブンナよ、木からおりてこい」を読む会

日時:9月14日(水)10:00~13:00
対象:0歳児を持つお母さん(子連れまたは単独参加)
人数:7組
参加費:1000円 ※おにぎりと飲物は持参してください。
場所:ワーホプレイスとらんたん(みなとみらいオフィス)
〒221-0012 横浜市西区みなとみらい2-1-1
日本丸メモリアルパークタワー棟A 4-5階
JR・地下鉄ブルーライン「桜木町駅」徒歩5分、みなとみらい線「みなとみらい駅」「馬車道駅」徒歩5分、首都高速横羽線「みなとみらい出口」から0.5km

申込み:お母さん業界新聞社 info@30ans.com

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日本丸メモリアルパークA棟(左)
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当時の特集は、お母さん業界新聞バックナンバーVOL48をご覧ください。