お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

自分を愛おしく感じることができる時間を

Mama Smile Link 【横浜版 2020.1月号 ジュンコ・フラサークル 小林 順子さん】

生まれてきた息子に重度の障害があると知り、
それ以来ずっと息子のために生きてきた。
自分のことを顧みることなどなく、
自分が趣味を持つことなど正直「悪」と感じていた。

でも、自分が乳がんを患い、辛くてだるくて歩くこともできない。
そんなときに出会ったフラダンスは、練習で鏡を見なければならない。
それまで避けてきた鏡の中で、にっこり笑う自分。
優雅に動く自分の腕。
はじめて自分を愛おしく感じた。
フラが「女性って素敵でしょ」と語りかけてきた。

フラダンス教室を始めたのは息子の高校卒業がきっかけだった。
息子はお友だちと別れ、生活介護事務所で働くようになった。
同時に母である私も、長く育児仲間として励まし合ってきたお母さんたちと離れ、悶々としてしまった。

つながっていたかった。
好きな人の笑顔、お友だちの笑顔のために自分ができることは何だろうと考えるのとほぼ同時に、
フラダンスインストラクターの資格を取りに行っていた。

障害をもつ子どもと、3歳くらいまでの子どもはよく似ている。
限りなくピュアだ。
言葉は話せないけれど、
その分お母さんの気持ちや感情を感じとる。
だから、お母さんが暗い気持ちや悲しい気持ちでいてはいけない。

お母さんが笑顔で、楽しい気持ちで過ごすことが子どもにとっては一番大切だ。
しかも、子どもはたくさんの笑顔の中で育つことが幸せ。

私は、障害のある子どもを持ったお母さんたちとフラダンスをする。
美しい音楽と美しいドレスで、自分を愛おしいと感じてもらいたい。
自信を持って笑顔で過ごしてほしい。

夢は、高齢者と障害者のシェアハウスをつくること。
そこには地域の人が誰でも利用できるコミュニティハウスも備えたい。
いつまでも、大好きな人たちと大好きなフラをして暮らしたい。

息子が、「ぼくとして生まれてきてよかった」と思ってくれるように。
私自身も、笑顔で楽しく生きていたい。

 

小林さんの息子さんとご主人

 

 

 

 

 

 

 

つぼみフラのみなさん

 

 

 

 

 

 

 

 

フラアンジェリカのみなさん

 

ジュンコフラサークル
https://junkofula.jimdofree.com/

(横浜版 2020.1月号)

お母さん業界新聞横浜版 2020.1月号お母さんの夢を乗せて