お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

わたしごと/木のおもちゃの素晴らしさを伝え、 子どもとの楽しい時間を演出する

*どんなお仕事ですか?

川崎市「梶が谷駅」にある木のおもちゃと絵本のお店「トナカイ」で働いています。主な仕事は接客、事務作業やチラシ・ポスター制作も担当しています。

きっかけは子育て真っ最中の頃、おもちゃや絵本について、保育園の園長経験のある店長に相談。この世界の奥深さに惹かれ通い続けるように。

息子が小学生になったときに「働きませんか?」と誘われ、息子の成長や知育にもいいと思い、働き始めました。

*仕事の楽しさや、やりがいについて教えて

お店のおもちゃや絵本は、息子と遊んだことがあるものばかり。その経験を接客に役立てています。

おもちゃは、最初はお母さんと、そのうち一人で遊べるようになるなど、年齢によって視点を変えながら長く楽しめること、子どもの成長の傍らにおもちゃがあることをお伝えしています。

選ぶ楽しさや木のぬくもりをお客様と共感できるところが、仕事をしていてとてもうれしいことです。また、文章や絵を書くことも好きなので、チラシやポップ制作など、表現できることも幸せです。

*仕事と家庭の両立はどうしていますか?

出産後しばらくは編集・ライターの仕事をしていましたが、子育てに追われ、気づけば専業主婦に。

子どもの傍らで成長を見守る、子育てという幸せな体験、宝物のような時間でした。

少しずつ子どもが自立していく中で、自分の時間ができたときに、この仕事に出会えたことは幸い。

スタッフは皆、子育て中のお母さんばかり。子どもの体調が悪いときはすぐに代わってもらうなど、お互い様で、子育てと仕事を両立できています。

*子育てについて教えて

お店と家が近く、学校や塾帰りの息子が立ち寄ることも。

ついでに仕事を手伝ってくれる息子、おもちゃの遊び方を教えるのは私より上手です。

小さな子どもたちに「またお兄ちゃんに会いたい!」と慕われ、満更ではない様子。

普段から穏やかでマイペース。落ち込んでいる母を、何気ない一言で笑わせたり感動させたりしてくれて…。毎日息子から、元気をいっぱいもらっています。

子どもに、働く姿を見せ、仕事の喜びを共感してもらえるのは、貴重な経験だと思います。

*子どもに伝えたいことは何ですか?

これからもおもちゃや絵本の知識を増やし、お客様に慕われ、頼られるスーパー店員になりたい。

小さな子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見ていられるなんて、最高の職場、最高の仕事ですから。

そしてもう一つ、趣味のハンドメイドも続けたい。

コロナ前は、お店でワークショップを行っていたこともあります。私にできることを提供し、この店を通して、皆さんを笑顔にすることができたらと思います。
(取材/植地宏美)

 

Work Style▶店舗スタッフ/基本11:00~18:00勤務(含休憩45分)、勤務開始時間はほかに11:30~、14:30~、もある。

 

暮らしの道具・インテリアの総合商社株式会社エコーが主催する「ECHO展示商談会」取材に、親子記者が初挑戦。会場の横浜産貿ホールマリネリア(横浜市)では、スーツ姿の男性たちに混じって新製品などを念入りにチェック。消費者かつ生活者であるお母さんならではの視点でレポートした。