お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

わたしごと/居心地のよい 場所と時間を提供したい

*どんなお仕事ですか?
1904年創業の文房具専門店「銀座 伊東屋 本店」で売り場担当をしています。お店にはフロアごとにコンセプトがあり、6階のテーマは「HOME」です。

家をイメージしたディスプレイには、家の中での働くことをサポートするクリエイティブな暮らしを提案するモノを集めています。

世界中から集めた他店にはないモノたちは、眺めているだけでも楽しく、想像力がふくらみ、元気がわいてくると思います。

*仕事のやりがいや楽しさを教えてください
「いいものが見つかった、ありがとう」の声に励まされ、お客様に感謝される仕事であることを実感しています。またこれまで扱いのなかったホーム雑貨を取り揃えた6階フロアは、銀座 伊東屋としての挑戦でもあります。

商品部在籍中にコンセプトづくりから関わっていたため、思い入れもあります。文房具が好きで来てくださったお客様にも知ってほしい場所です。

*子育ての経験は仕事に生かせていますか?
母になってからというもの、自然と子ども連れのお客様に目がいきますし、普通に話しかける自分がいます。お声がけで、お子さんが笑顔になると、お母さんもうれしそう。

ベビーカーを押しているときや、子どもが声を出してしまったときなど、どうしても申し訳ない気持ちになるのがお母さん。そんなお母さんたちが安心して居られる場、居心地のいいお店にしていけたらと思います。

アルバムやフォトフレームを置いているので、使い勝手のいいものなどを聞かれることがあります。そんなときは、私も実際に使用しているアルバムを紹介したり、おすすめしたりするようにしています。

*仕事と家庭の両立はできていますか?
女性の多い職場で、産休や時短制度も充実しています。それでも仕事から帰ると時間に追われ、つい子どもを叱ってしまいます。子どもと一緒に、もっと笑顔で過ごす時間があったらなぁと思いながら毎日を過ごしています。

2人目出産後の復帰時は育児や家事のタスクとタイムスケジュールを書き出し、基本、夫と平等に役割分担。以前に比べ、ストレスは大幅に軽減しました。

*子どもたちに伝えたいことは?
2人とも、元気で健やかに育ってくれるのが一番。強いていえば、自分で考え、自分で決めて生きていってほしい。現代は情報過多です。意識して、自分の気持ちを発信できる人になってほしいと思います。

私自身、フランス語、英語、韓国語…と語学好きなので、そのうち勉強を再開したい。子どもたちと世界旅行をするのが夢ですね。もちろん、ほかでは見つからない、上質なモノを探しにです。

取材/植地宏美

Work Style▶ 文房具やモノの販売を通じて、クリエイティブに働く人をサポートする仕事/シフト制で1日7時間時短勤務(うち1時間休憩)/基本9:30~16:30、週休2日制で土日いずれかはお休み。

 

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