お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

わたしごと/動物本来の姿や魅力を伝えて 人々を笑顔にしたい

*どんなお仕事ですか?
横浜・八景島シーパラダイスの水族館アクアリゾーツで、展示されている生きものの飼育担当をしています。今はイルカやホッキョクグマ、セイウチ、アザラシなど海獣類を担当していますが、以前はショーを担当していたことも。重い餌を運び、掃除や給餌で1日2万歩も歩く、体力の要る仕事です。

*仕事の楽しさややりがいについて教えて
動物の姿やパフォーマンスを通して、お客様を笑顔にできたとき。飼育の場面では、動物の成長はもちろん、心が通じ合っていることを実感できるときがうれしく、やりがいを感じます。
お客様には水族館に足を運び、動物本来の姿や魅力的な姿をたくさん見てほしい。図鑑ではわからない驚きや発見をしてもらいたいです。

*仕事や子育ての経験は生きていますか?
お腹が大きくなると、事務作業に変更してもらう飼育員がほとんどですが、私は安定期までショーに出演していました。冬でも水中に入り体力も必要なだけに、結婚を機に辞めてしまう女性も多い仕事です。自分の働き方がロールモデルとなるよう、いきいきと仕事をすることを、日頃から心がけています。
普段から動物を相手にコミュニケーション、異変にも早く気づけるよう、よく見る習慣が身についています。子育てでも同じ。小さいときから子どもをよく見ること、子どもの気持ちを考えるようにしていたので、言葉は通じなくても、うまくコミュニケーションがとれていたように思います。
動物も人間も、ある意味同じ。想像力や理解力は確実に上がっていると思います。
またシーパラに遊びに来るママたちの声を受け、水族館内にも授乳室を設置しました。

*仕事と家庭の両立で意識していることは?
仕事に子育てに怒涛の日々ですが、毎日の達成感が心地良いです。仕事を終え帰宅しても、座って一息つけるのは20時半頃。それまではてきぱきと動くことを心がけています。
子どもも私も健康第一!21時頃に寝室へ連れていき、早寝早起きの習慣をつけ、毎日3人でR-1を飲み、体調を崩さないようにしています。

*子どもたちに伝えたいことは?
私の影響かもしれません。子どもたちは動物や虫が大好きで、今はカブトムシ、クワガタ、コオロギ、ハムスターのお世話をしています。
休日は子どもたちと自然の中へ。生きものや自然とのふれあいを通じて、小さな命も大切にすることを伝えています。将来は自分の好きなことを見つけ、楽しい人生を歩んでいってほしいですね。

Work Style▶ 生きものたちがいきいきと輝き、お客様に感動をお届けできるよう、水族館を支える重要な仕事/シフト制で1日9時間勤務(うち1時間休憩)/基本8:30~17:30、月に10日公休。

左:一葉くん(4歳)、右:虹架ちゃん(6歳)