石村嘉成さんの展覧会に行く前、小4の長男には伝えていた。「あなたと同じように、発達障害がある人なんだって」。本人はふーん、と言ったっきり、気にも留めていないようだったが。
長男は自分に発達障害があると知っている。積極的に告知した訳ではないが隠してはいなかったし、そもそも本人もできること、できないことに差が激しいことは自覚していた。それもあり、障害に忌避感はないように思う。
奇跡的にご本人にお会いでき、その感動のまま会場を後にする際、長男がボソッと言っていた。「俺もだけど、俺よりも、自分のコントロールが大変そうだった。」「すごく、がんばっているんだよね。」そうか、やっぱり、コントロールが難しいのか。その困難の中、進んでいく彼ら。
英語では、障害者を ”person with disabilities” と言うが、より尊重した表現として、 “challenged person” とも言う。困難に立ち向かう人、頑張る人。
同じ ”challenged person” だと、その表現まるごと体感できたのなら。彼の糧になる、素敵な出会いだったのかな。そうだったらいいな。
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