お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

特注グローブはたくさんの愛情から

次男、小学校3年生になりました。
ソフトボールも相変わらず。でも1、2年生の頃よりも真面目にやってるかな?
そんな時に監督から1本の電話が。
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「左手用のグローブ作りませんか?」
「え!?左手用ですか!?」
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次男は生まれつき左手全指欠損で手首から先がありません。
なので右手にグローブをはめ、ボールを取ったら素早く持ち替えて、右手で投げるグラブスイッチスタイル。
みんなそうしてるし、それが当たり前だと思ってきました。
どういうこと?と、よくよく聞いてみると、
「ピッチャーをさせたいけど、ソフトボールはバッターとの距離が近いので、(グローブを持ち替えていると)ピッチャー返しにすぐ対応出来るかどうかが心配。だけど、左手にグローブを付けておけばピッチャー返しを叩き落とすことはできる。だから左手用を作りませんか?」
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そんなことが可能なのかどうか?
すごく驚きましたが、次男の性格を見抜いてピッチャーを勧めてくれたこと(恐らく気の強さ?)、監督だけでなく、いつも指導してくれているコーチたちと何ヶ月も前からずっと話していたこと、何より我が子でもないのに我が子のように気にかけてくれたこと、色々な想いが頭を駆け巡って泣きそうになりました。
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大きなグローブメーカーにも問い合わせしてくれたようですが、なかなか実現が難しい。そこで監督が知り合いに頼んで『超!特製グローブ』を作ってくれました。
まだ第一弾で、ここから使いながらあれこれ修正していきます。
まだ本人も使い始めたばかりで、今までとまったく感覚が違うため難しいようですが、少しずつ使いこなしています。
手首が固定されるため、ゴロの捕球も本人なりのコツが必要。
フライやライナーは掴めないのでどうするか?
キャッチャーからの返球はどうする?
ずっと使っていると外れそう…などなど、
まだまだ課題はあるのですが、これから少しずつ。
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この話が出た時、次男はすごーくすごーく嬉しそうで
「えー!?そんなんできると!?」と大はしゃぎ。
採寸から試作品完成までを指折り数えておりました。
本当はまだこれも試作品段階だったのですが、本人がもうすぐにでも使いたい!
ということで急遽持って帰ってきたグローブ。
次男もグローブも、ここからどんな風に変わっていくか楽しみです。
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(福岡市/智原美沙)

2件のコメント

あー。もう。写真を見て、記事を読んで、胸がいっぱいになりました。
素敵ですねー!
世界で一つだけのグローブ!
密かに応援しつつ、
これからの記事も楽しみにしています^_^

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ABOUT US
智原美沙
広島生まれ、広島育ち。思春期に突入した長男(14歳)と、気が強い次男(10歳)2人のお母さん。福岡市わたし版ひなたぼっこ版編集長。NPO法人Hand&Foot正会員。自分のこと、日々のこと、子どもたちのこと、左手全指欠損の次男のことなどを書いています。