お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱

『ダジャレーヌちゃん 世界のたび』

文:林木林
絵:こがしわかおり
303BOOKS/1650円

 

 ダジャレーヌちゃんは、だじゃれとおしゃれが大好き。空飛ぶトランクのトラさんと仲良しの小鳥・コトリンと一緒に、フィンランド、メキシコ…世界14か国を巡りながら、ファッションや食べ物、ことば、暮らしぶりを知る。だじゃれ詩にリズムやメロディーをつけて声に出して読んでみよう。細部や見返し、どこも見逃せない。

『ほうひ てんしき へひりの ぷうう』

作:山﨑朋絵
絵:山﨑克己
鈴木出版/1430円

 大好きな子の前でおならをしちゃって「もうぜったいおならしない!」と決めたぼくに、おならの神様がおならをしても恥ずかしくなくなる呪文を教えてくれた。「ほうひ(放屁)」とは、おならをすること。「てんしき(転失気)」は古典落語で、「へひり(放屁)」も「おなら」の意味。ぶううう、ぶーう、ぶぷぷ、体のために元気よく!

『ライオン』

絵・著:ウィリアム・ペーン・デュボア
訳:まさきるりこ
瑞雲舎/1980円

昔、どうぶつ工房と呼ばれる天の宮殿で天使たちが「どうぶつ」をつくって地上に送りこんでいた。ある日突然思いついた名前「ライオン」が完璧な姿になるまで、天使たちのやりとりや、名前・色・かたち・声で動物が創造されていく過程が面白い。ユーモアあふれる文と素敵な絵が、想像の世界へ。さあ、あなたなら何を創造する?

『しゃっくりガイコツ』

文:マージェリー・カイラー
絵:S.D.シンドラー  訳:椎名かおる
あすなろ書房/1650円

しゃっくりで目が覚めたガイコツ。「ぴゃっくり」「ぴょっくり」…しゃっくりは止まらないけど、シャワーを浴びたり歯みがきをしたり…ガイコツの日常なんて初めて知った。目の上のくぼみがちょっと情けなく見えて、愛おしくさえ思える。おばけが大好きな子どもたちと応援しよう。無事にしゃっくりを止めることができたのか?

『ワニくんがやってきた!』

原案:塩野米松
翻案・絵:飯野和好
農山漁村文化協会/1650円

 

 おはなしに託して、自然といのちの輝きを伝える、5巻シリーズの1冊目。まことくんの園に大きなワニくんがやってきた。お母さんの心配をよそに、無邪気に遊んだり、お弁当を食べたり。やさしくて、ちょっぴりドジで意外と泣き虫なワニくんと子どもたちの様子が楽しい。巻末の「命は湧き出るもの。もくもくと」に力をもらえた。

お母さん業界新聞10月号