めくるめくファンタジーの世界で溢れる、
娘、小学4年生の子ども部屋。
寝ても覚めてもそこには、
娘のおとぎ話が続いているような、散乱…失礼。
夢が散りばめられた状態の子ども部屋。
時々お片付けの魔法がかかるのか、急に掃除を始める娘。
「お母さん、キレイになったよ。」と言っては来るのだが、言えるその事だけを大事にし続けていると、
「うん、そうじゃないのよ。笑」
って言いたくなる、端っこに寄せるか机に乗せただけのお掃除が続いてしまうのだ。
でもまぁ仕方ない。
片付け方は学校で習わないし、
親の私だって、お片付けのテレビ番組を、口をあんぐり開けて見惚れているのだから。
そこで、休日を利用して1人、思い切って片付けた。
内緒だけど、スーパーの大きい袋2つ分、使っていないものを捨てた。
しまい込んでいる中から、「だいすき」って書かれたお友達からのお手紙がいくつも見つかる。
中には、今はあまり関係が上手くいっていない子からのものもあった。
色んな想いが、私にも浮かぶ。
片付いた部屋を見た娘は、カオスな状況に母が怒り心頭だったので、小声で
「お母さん、ありがとう。」
とバツが悪そうにしていた。
「部屋をきれいにして、過ごしやすい場所に整えておくのも、自分を大切にすることになるんだよ。」
最近、何かと自分を否定しがちな娘にそう告げた。
片付いた部屋で気持ちよく過ごすことで、何か気持ちが晴れたらいいなと思っていた。
夜、娘が寝たあとの部屋を眺めて、
お友達からのお手紙や、かわいい手描きの絵を思い出しながら、
“中学生になっても、私に片付けさせるかなぁ。
いや、さすがにその頃はもう、お母さんに見せたくないものも出てくるよなぁ…。”
と急に、私が手を煩わせる事も少なくなることを予感した。こんなに大変だったけど、これも今だけか、と。
帽子をかけた黄緑の椅子に座って、
片付いた机に、小さなおもちゃを広げた背中が、楽しそうにはずんでいた日のこと。


































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