お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さんのほんとの名前

実家に帰省中、

息子に

「ママのほんとの名前は何?」と聞かれた。

要は旧姓が知りたいということ。

私の旧姓は山本だ。

「山本彩」で30年間暮らしてきた。

さらに息子が「おばあちゃんは?」と母のことを聞くので、

おばあちゃんは今は「山本晶子」さんだけど、

もともとは「原田晶子」だったんだよと話した。

ふと不思議になった。

今でこそ、夫婦別姓もあるけれど、

むかしむかしから、それが当たり前に

自分で選べていたとしたら、

私の名前は何になっていたんだろう。

 

 

そう考えだすと、

急に祖母たちのもともとの姓が気になってきた。

もう亡くなった

母方の祖母は「原田きみ」さん。

もともとは「浅子きみ」さん。

 

父方の祖母、95歳のおばあちゃんは

「山本チエ」さんだけれど、

もともとは「高島チエ」さんだったそうだ。

 

 

私は原田きみさん、

山本チエさんしか知らないけれど、

 

おばあちゃんたちにも

浅子きみさん、

高島チエさんという

少女時代があったんだなぁと

ちょっと想像してみた。

 

 

今、池田彩が嫌なわけでもなく、

むしろ山本彩よりも気に入っているけれど、

 

 

もし、

それぞれがそれぞれの姓で生きてきていたら、

果たして、今を生きている

私の名前は何になっていたんだろう。

 

 

お母さんのほんとの名前。

歴史と社会と女。

 

息子の質問は大切なことを

考えるきっかけになった。

(MJ池田彩)

 

 

 

 

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ