お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

初めて学校に行けなかった日

7年前の話。
娘が小学4年生。
夫が亡くなってしばらく経ったころ、
朝、家を出ることが難しくなっていった。
私は仕事をしていたし、
保育園に下の子を連れて行かないとならないし、
毎日、ごまかしたり、なんとか強引に、先生の力を借りて、
娘を小学校に連れて行った。

でもある日、
どうにもこうにも、ならなくなった。
車から降りない。
先生が説得しても、ダメだった。

初めて学校に行けなかった日。
私は娘を家に置いていくことが不安で不安で、
仕方なくそのまま会社に連れて行った。

上司に相談したら、
「休憩室にいてもらえばいいよ」
そんな優しい言葉をもらえた。

時々、
様子を見に休憩室を覗くと、
他の職員のみなさんが、娘のためにお菓子を持ってきてくれたり、
毛布を出してくれたりしていて、
当の本人はケロっと本を読んだりしていた。

ありがたかったなぁ。

でも、
あの頃から少しずつ、
自分のすべきこと、
娘の気持ちが分からないこと、
たくさん考えて、
とてもとても悩んだなぁ。

今思えば、どうってことないことだったし、
何をそんなに心配していたのだろう。

何が起きても、大丈夫なのに。

そんなことを思い出していました。
世の中で、子連れ出勤の話が聞こえたけれど、
うまくいくのは、
会社の中に受け入れる優しい風土があること。
周りの理解がないと、お母さんにとっては余計なストレスになります、子連れ出勤。
それなら、お願いだから休ませてください。

前代未聞のウィルスの影響による全国的な学校休校。
あれこれ調整をして大変な思いをしたお母さんたくさんいることでしょう。

在宅勤務が可能なお母さんなんて、
本当に大手の企業か、IT関係のお仕事か。
私のお友達は結局、子どもを家に置いて、仕事に行っている人が殆ど。

しかしながら、
在宅勤務できたというお母さんからは、
30秒ごとに話しかけてくる子どもに、全く仕事にならないとの声。

家族でうまく乗り越えられるといいですね。
本当にあと一週間で終息することを願います。

お母さんと子どもたちでにぎわう公園。

2件のコメント

ぐっときました。
植地さんに、大丈夫!って言われると魔法にかかったような安心感を得ます。
なにが起きたって大丈夫。その言葉を短い母人生だけど、それでも今まで乗り越えてきたんだ。大丈夫、と言い聞かせてこれるように。
なにか力になりたいと思って、アズママに登録してみたけど、今のところ活動することはなく。
どこでもドアがあればいいのに。分身出来ればいいのに。なんて想う毎日です。

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ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。