お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

抱っこの記憶

横須賀の吉村さんがアップしていた、
お母さんを分けてあげる
という記事を読んで、鼻の奥がツーンとした。

小学3年、8歳半になる長男、
気がつけば、抱っこできないくらい大きくなっていた。
身長も130センチ近く、体重も26キロ超え。
いつの間にこんなに大きくなったのか。
(ちなみに写真は年少さんの時のもの)

長男が年長さんの時に、次男を妊娠し、
それから抱っこできなくなった。
それまではいつも抱っこしていたのに、
「お母さん、お腹に赤ちゃんいるから抱っこできないの、ごめんね」
と、抱っこを断ってるうちに、
いつしか、抱っこをせがまれなくなった。

私はそれから出産し、今度は次男を抱っこ。
次男を抱っこし、長男とは手をつなぐ。
そういうスタイルになった。

ある日、長男を抱っこしようとしたら、重くて持ち上がらなかった。

あれ、いつの間にこんなに大きくなったんだ?

私の中の、長男の抱っこの記憶は、
まだまだひょいっと持ち上げられる幼稚園児サイズで止まっていた。

あの、なんとなくポチャっとした、やわらかい肉付きの長男は、もうそこにはいなくて、
少し固めの、引き締まった少年の体つきになった男子がいた。

夫は今でもたまに長男を抱っこする。
「お前重たくなったなあ」
と言いながらも、うれしそうに抱っこしている。

切ない。
もっと抱っこしておけばよかった。
でも、その切なさも込みで、すべてが私の育児の記憶になっていくんだろう。

そう思いながら、
今は次男を抱っこする。