お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

すごいカタマり

こないだ、30年来の親友が、ひょっこりピザ屋さんに来てくれた。

『わぁ!!久しぶり!』

店内にいた他のお客さんが、私の突然の大声にビクッとなる。ゴメンナサイ。

それを見てクスクス笑う旦那様。その横には、すっかり親友の背を越えて逞しくなった中3息子くん。そして、初めて会った頃の親友にそっくりの小6娘ちゃん。

この四人のカタマリを見て、私は嬉しかった。

親友よ。あんた、すんごいもの、作り上げたんやなー。日々、色々あったと思う。けど、日々、この四人で交わした言葉、息づかい、心遣い、、、それらが、ひらひらと積み重なってできた、すごいものが見えるよ。目には見えないけど、素晴らしいカタチ、モノが、見えてるよ!

『今日は久しぶり家族四人でお出かけできたんよ』と嬉しそうに笑う彼女が、本当に可愛かったなー。

最後に、彼女が『子育てをしているといつも想う詩』があると教えてくれたので、メモメモ。

河井酔茗ー

子供たちよ
これは譲り葉の木です
この譲り葉は
新しい葉が出来ると
入り代わってふるい葉が落ちてしまうのです

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作(むぞうさ)に落ちる
新しい葉にいのちを譲って――

子供たちよ
お前たちは何を欲しがらないでも
凡(すべ)てのものがお前達に譲られるのです
太陽の廻(まわ)るかぎり
譲られるものは絶えません

輝ける大都会も
そっくりお前たちが譲り受けるのです
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受取るのです
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど――

世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない
みんなお前たちに譲ってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを
一生懸命に造っています

今、お前たちは気が附かないけれど
ひとりでにいのちは延びる
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に気が附いてきます

そしたら子供たちよ
もう一度、譲り葉の木の下に立って
譲り葉を見るときが来るでしょう

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