お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

【おわかれ】

【おわかれ】

 

9月28日主人の母が他界した。

遠方の義両親とは、年に数回しか会えず、

コロナの騒ぎで一年半以上顔を見てなかった。

LINEや電話で時折やりとりをしていたが

体調が悪化して入院になったと連絡があったのは9月14日。

義母は「もう退院したくないから退院できなくて良いと思ってるの。でもね、先生はまだ早いって言うのよ。」と

やりとりをしていて、少しばかり安心していた。

敬老感謝の日

少しでも生きる力を感じて欲しくて

我が家のKORIKI新聞の号外を、双方の両親宛にそれぞれ作って送った。

それも読んでもらえて返事もきた。

なかなか長い文章が送られてきて、こうして返事があることに嬉しく思い、安心していた。

 

迎えた十五夜の日。

あいにくの雨だった十五夜のお月見は

玄関で息子たちとお団子を食べた。

伝えたくて写真を撮り送ると

返事があった。

 

しかし、返事の内容は

「未来に続くこの子達の笑顔のためにも、地球の平和を願っています。」

と、いう一文だった。

 

いろんな深い意味が込められた一文に、私は嫌な予感を拭いきれずにいた。

 

23日。退院できるはずだった日。

退院はできなくなったと連絡がありLINE電話のテレビ電話を繋いでもらった。

 

一言で伝えると

衝撃的な姿だった。

 

電話の後主人と慌てて2人で話し合いになった。

これは今すぐに帰らないといけない!と。

 

現在病院は面会もできずに特別許可をもらえるか否かという状況。

とりあえずその日すぐにPCRの検査を受けに行き、陰性の証明書の手続きもした。

主治医に話をして面会をどうにか、息子である主人だけでもできるようにと、頼んで許可をもらった。

 

 

本当は

本当は

本当は

私だって会いに帰りたかった。

実の娘ではないけれど、

沢山愛をくれた義母

沢山幸せな気持ちをくれた義母に

どうしても会いたかった。

 

でも、コロナという弊害は

とてつもない分厚い壁で、、、

 

 

そして主人が帰省した。

チャンスがあればお前も会えるようになんとかするから!と言われたが、あのお義母さんの様子じゃ、きっとチャンスはない。

私はせめてもの気持ちで

手紙を書いて主人に託した。

 

 

無事に面会して親子の時間を過ごせた主人。

私の手紙も自力で読んでもらえた。

これが25日だった。

もう電話もできない。

ケータイも触ることができない。

お話しすることもやっと。

 

願うのは一つ。

苦しくなく最期を迎えられますように。

 

 

 

28日20:50

義母は旅立った。

眠るような最期だったと。

苦しみもなく、痛みもなく、本当に眠るようだったと伝えられた。

 

 

29.30は通夜と葬儀に参列できて

私はやっと最後のお別れをすることができた。

 

ありがとうございます。

長い長い闘病生活。

本当にお疲れ様でした。

今はもう、ゆっくりと休んでください。と

 

 

 

明日が当たり前のようにくると感じているし

眠れば朝が来ると思っている。

日々の暮らしが当たり前だと思っている。

でもそんな日常は

当たり前ではなく

有難いんだと再認識した。

当たり前に過ごしている今日も今も

有ることが難しいから幸せなんだと。

だから、

私は今日も精一杯生きよう!

6件のコメント

最後までたくさんの学びをくださいますね。
私は幼い頃に身近な人が亡くなることが多かったので、子どもなりにたくさん考えていました。
子どもたちは、どう感じたでしょうね。
きっと心が成長したことでしょうね。

ありがとうございます。
本当に最後まで考えさせられました。
母親として最後に教えられることは、死を迎えることによる学びなのだなと。
子供たちも死というものを目の当たりにして感じたことがあるでしょう。
少しずつ少しずつこうして生きること、死ぬことについての死生観を考えていくのだろうなと思いました。

こんにちは。はじめまして。
静岡のお母さん大学生の藤川と申します。
偶然なのですが、我が家も9月下旬に義母が逝去されました。
私は、コロナ禍でしばらく義母に会うことができなかったので後悔する気持ちと、義母や義兄と価値観がかなり違い苦労する機会も多かったので、どこかホッとしたような気持ちとで、複雑な心境でした。
義母とは最後まで分かり合うことはできなかったけれど、色々な苦労を経験しながらも激動の時代に子どもたちを立派に育て上げたことを、今は心から尊敬しています。
そして、私も子どもたちとの日々をもっと大切に過ごしていきたい、そんなことを義母の死を通して感じました。
身近な人の死は、私たちに沢山のことを教えてくれるのだと、私も今回の経験を通して学びました。鈴木さんとお子さん達も、今回の経験を通して沢山のことを学ばれたのでしょうね。

人が生きて死ぬのは循環なのだと、やっとそんな思いが実感できる年齢に私はなりました。
生も死も家庭から遠ざけられた時代が長かったので、大事なことをわからないまま大人になる人は沢山います。
そんな中で、しっかりと死について学ばれたことを記事にされたことが私達にも伝わりました。
毎日の生活の隣にいつも死はあるのだということを、私も再確認しています。
コロナの時代に学ぶ生と死、無駄にしないで生きていきたいですね。 合掌

ありがとうございます。
職業柄、本当にたくさんの死を目の当たりにしてきました。
本当にいろんな最期の迎え方があります。
決して慣れることの無い命の終わり。
そして私もいつかは迎える命の終わり。
よかったと思える生き方がしたいと感じます。

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ABOUT US
鈴木彩香
関東から関西BORIKIへ♡ BORIKI大好きお母さんです。 BORIKIでの生活を通して子育ての楽しみと喜びを感じる一方で、まさに孤育てをしている人が多くいる印象を受けました。 お母さんの笑顔が子供を幸せにする。その子供の笑顔がまたみんなを幸せにする。 そんな幸せの連鎖が、一人でも多くの人に繋がって行けたら良いなと思い入学を決意しました。 文章が堅苦しくなるのが私の癖です(笑) 本当は財布を忘れてお買い物に行くくらいサザエさんのような二児の母です(笑)