お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ごちゃまぜだから楽しい!!「親子フットサル★けるっぱFive」笹部侑紀子さんが親子フットサルを始めたワケ

お母さんたちが子連れで息抜きができ、つながりづくりの場にしたいと、
1年前にフットサルチームを立ち上げた笹部侑紀子さん。
「私は体育館を予約しているだけなんです」と謙虚でゆるやかな彼女。
内側に秘めた、熱い思いを聞いてきました。
(マザージャーナリスト 池田彩)

Qどんな活動ですか?

月に1回、えーるぴあ久留米の体育館でフットサルをしています。
お父さんもお母さんもお子さんも、お一人でもお友達とでもご家族でも、
もちろん赤ちゃんが一緒でも、ベテランさんも初心者さんも、
み~んなで、わいわいボールを蹴ってリフレッシュ。
ウォーミングアップはシッポ取りゲームをしていますが、これも盛り上がります。

正式なルールは細かいのですが、楽しむ事が目的なので簡略化。
主なルールは2つ。手を使わないこと、ゴールにボールを入れれば1点。
道具もボールとゴールだけ。誰でも気軽に参加できるのが特徴です。

Qはじめたキッカケは?

「体を動かしたいけれど、なかなかできない」と話していたお母さんがいたので、
フットサルなら気軽にみんなでできると思い、声をかけました。

実は私自身、娘が生後半年から2歳頃になるまで、
産後うつを経験しました。何をしても心から楽しむことができず、
感情の浮き沈みが激しく、小さな事でイライラ。
物にもあたったり、過呼吸になったり、
夜も眠れないという、辛い日々を過ごしました。

なんとかして自分の友達を作りたい、
子どもがいてもリフレッシュできる時間を作りたい・・・
そう思ったときに、私が教えることができるのはフットサルだけだと、
思いたったのがはじまりです。

Qフットサルとの出会いは?

高校時代、フットサル部に所属していました。
できたばかりの部活で、部員も少なく、
場所もすみっこで練習していたのですが、楽しくていい思い出ばかり。

社会人になってからも男女混合の社会人チームに所属し、そこで夫とも出会いました。

結婚後は、夫の仕事の都合で埼玉から久留米に引っ越し、
子どもが産まれる前までは、夫婦で参加していたチームがありました。
けれども男性メインのチームだったため、ボールが速く、子どもには危ないこと、
子連れ参加は私たちだけという環境の中、夫と交代で抱っこしながらプレイしていましたが、
だんだんと物足りなさを感じ、足が遠のいてしまいました。

Qメンバーの顔ぶれを教えてください

独身もいれば60代の方も。幅広い年齢の方が来ています。
当初は子連れの母親だけのチームを想像し、
交代で抱っこしながらできたらいいなと思っていたのですが、
今では年齢も性別もごちゃごちゃ。

先日は、聴覚障害の方が2人、ご家族と一緒に参加。
プレイ中も特に困ることはなく、「キャプテン、覚えておいて」と手話で「ゲーム終了」の仕草を教えてくれました。

また先日は、オーストラリアの方も見学に見えました。
次回までには、少しでも手話と英語を覚えたいと思っています。

普段の生活ではあまり接点がない方とも、
スポーツを通じて友達になれることをとても嬉しく思っています。

2歳10か月になる娘は、
小学生のお姉ちゃんにいつも遊んでもらえるフットサルの日を「フットシャル」と呼んで、
とても楽しみにしています。

Qチーム「けるっぱFive」の意味は?

娘と私が久留米のゆるキャラ「くるっぱ」が好きなので、
「蹴る+くるっぱ」で「けるっぱ」にしました。

「Five」は、フットサルが1チーム5人プレイ、
さらにチームの特徴である「F」は、
Fukuoka (福岡)、Female( 女性)、Family (その家族)、Futsal( フットサル)、Fun (楽しいことやろう!)から取りました。

Q読者の皆さんへ一言

フットサルだけではなく、時にはアロマスプレーを作ったり、クリスマス会を開いたり。
広い体育館なので子ども走り回っても、泣いたり騒いだりしても全く気になりません。

年齢や性別は関係ないし、体力に自信がない人、スポーツ経験がない人でも楽しむことができます。

チームを強くして公式試合に出たいと思ったこともありましたが、
誰もが来たいときに来るというゆるやかなチームだからこそ、自分も居心地がいい。

女性は妊娠出産で友だちがガラリと変わることもありますが、
独身の時から参加して、出産後は子どもと一緒に戻って来られる場、
みんなが楽しめる場として、長く続けていきたいと思っています。

皆さん、ぜひ遊びに来てください。

(ちっご版 Vol.38 2018年4月号)

コメントを残す

ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ