お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

青年座「明日」をみて

青年座「明日」をみてきました。

69日、まだ立ち稽古が始まったばかりのとこほに見学・取材に行かせて頂きました。

その時の記事はこちら

http://www.okaasan.net/hahagokoro/6月9日、青年座さんのお稽古場へ、mj仲間3人組で見/

誰を誘おうか、お話がお話だけに随分迷って、、笑笑

 

最終的に長女(高1)と出かけました。

長女と2人で少し遠出するのが、久しぶりな気がして、、もう手を繋がなくても走り回ったり危なくない、どころか身長まで抜かれてる彼女の成長に感動しながら、お互い出先から待ち合わせて池袋へ。

 

会場についてから、、

なんとなく長女を連れて来たけど、名案だったことに気がついて驚いた!

小学校から吹奏楽部でクラリネット・バスクラリネットを吹いて来た彼女ですが、高校からはオーケストラ部でヴィオラに取り組んでいます。

そうだ!ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」2楽章のピアノトリオ生演奏つきだった!!

お芝居を劇場に観に行くのも初めて?らしい(そうだったかな…)が、、

今回はお姉さん達が奏でる音楽も、目の当たりにできる。。

加えて、3つ下、6つ下の妹、弟が生まれる時に助産院でお産に付き合ってくれた彼女は赤ちゃんも大好き。確か助産師さんも出てくるし、お産の場面もあるし。。

原爆の話を16歳がどう見聞きするのか、注意深く見守りながら、幕が開きました。

 

わたしは、立ち稽古の映像も同時に脳内フィルムで流し、比べながらこの約ひと月のお稽古を想い

福永亜矢役の小暮智美さんに伺った言葉も思い浮かべながら、俳優さんたちのひと月を想い

 

そして、

ピアノ独奏曲が、ピアノトリオになっている、その編曲も、ベートーベンのメロディが、あぁ、たしかにこのフレーズ、チェロの音だなぁ、バイオリンで奏でるといいなぁ

と納得しながら、

 

お話の中に引き込まれていきました。。。

 

登場人物ひとりひとりの、大切な日々、愛おしい人間模様が丁寧に描かれ、共感を持ちながら、

時が刻々と原爆投下に近づいていく緊迫感。

 

誰も、この日々を奪うことなど許されないのに。

明日を観客だけが知っているこの状態、

わたしたちは未来からタイムマシンに乗って来たから、だけど彼らに何も伝えられない。

 

この視点は……

亡くなった方達って、こんな風にわたしたちのことを、もどかしく見守ってくれてるのかな。。。

もう、最高の人生を祈るしかないんだけど、

直接話はできない。。。

 

一休禅師のうたを思い出しました。

「今死んだ

どこにも行かぬ  ここにおる

たずねはするな  ものは言わぬぞ」

 

そう考えると、

劇場内では、登場人物のことを見守り、

その運命の酷さに耐えられない気持ちになってもそばにいるしかなすすべがない、という体験をするのだけれど、

一歩劇場を出ると、この関係は逆転し、

今度は原爆で亡くなった彼らが、

わたしたちを見守り、その毎瞬毎瞬のわたしたちの拙い選択、心の奥の無意識までみてくれて

そのアホさ加減とか

あ〜〜んってやきもきしながら、

それでも、、

君たち今生きてるんだよ!!

ほんとにやりたいことはなに?

時間はあるようで、ない!

それ、ちょっと我慢して、もう少し優しい言葉探さない?

それ、ちょっと置いといて、大切なこと先にやったら!?

君、ほんとは

 

そしてもし、彼らが今もなお、原爆で無残に命を奪われたことが苦しく悔しく、かみさまほとけさまの側に行けてなかったから、

わたしたちは、わたしたちの行動で、彼らの苦しみを忘れないこと、二度と誰にも味あわせないように努力しなければすまない、

彼らの苦しみが少しでも救われるように祈らずにおれない。

 

わたしたちの命は、死んだら終わり

ではない、

生と死というある種の境目はあるけど、

それは決定的な別れではないということ、、、、

 

無夢中になってお芝居をみて、、

お芝居が終わって登場人物さんたちが

舞台に並ばれて終演した時、

ふと我に返って

いきなりどっと涙があふれました。

 

松本優子

5件のコメント

松本さん!

忙しそうだったので観劇は出来ないのかなと
思ってましたが 行くことが出来たのですね。
嬉しいです。

お嬢さんと同じ時を共有できて
素敵な時間が持てましたね

尾形さん!ありがとうございます。
取材の時も大変お世話になりました!
おかげさまで見ることができました!
映画はたまに行っているのですが、お芝居は珍しく、また違う体験でした!
3人連れて行くと何かと大騒ぎなので、
これからは1人ずつ、ってありかも?!と新しい発見でした!

お芝居の本番を生で見る事も大切なのですが、お稽古を見学する事で より深く物語に溶け込めたのかと思いました。
娘さんにも本舞台を見たことは大きな糧になった事でしょう。舞台は魔物です。 アドリブが入ったり セリフが飛んだりとお稽古どうりにならないものですが、全体にまとまるのが不思議の魔法なのです。 役者さんそれぞれの努力がスタッフのチカラが不思議を呼ぶのでしょうね。 これからも機会が有れば、お稽古から本番へと観劇される事をお勧めします。
レポートはとても良い作品であったことが伝わりました。 ここ大阪でも公演してくれる事を望んでいます。
お疲れさまでした。そして ありがとうございます。

お稽古を見学できる機会はなかなかないと思いますが(苦笑)これからいろいろお芝居やコンサート、ライブに足を運びます!
積山さんは大阪なのですね!
今度10月に天神天満繁昌亭にわたくし桂小すみ出演させて頂きますので、こちらもご高覧賜りますれば幸甚です。
どうぞよろしくお願い申し上げます

桂 こすみ さんなのでしたか。
昨夜の乾杯パーティーで拝見させていただきました。 とても楽しませていただきました。
10月の天満繁昌亭へは 是非鑑賞させて頂きたいです。日時が分かりましたら お手数ですがお知らせくださいね。
お友だちを誘って伺います。 よろしくお願いします。

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ABOUT US
松本優子
20歳娘、17歳娘、14歳息子と、夫と、セキセイインコのひかりちゃん♂とすばるちゃん♀と暮らしています! 音曲師(三味線弾いて唄います)です。 寄席を中心に落語会、コンサート、ライブ、イベントにて国内・海外で演奏しています!